「友人とする約束」と「好きな人とする約束」があります。
どちらも約束には変わりありません。
しかし、破られたときのショックには、違いがあります。
同じ約束内容でも、破られたときのショックは、友人より好きな人のほうが大きくなりやすいのです。
10時に待ち合わせの約束をしたのに、遅刻をしてくる。
今日の夜に電話をすると言ったけれど、電話をしてくれなかった。
友人から約束を破られても「まあ、いいか」「たまたまだろう」と軽く許せても、好きな人では、大きなショックを受けます。
相手が約束を破ると、自分のことを軽く見られているようで、残念な気持ちになります。
「相手が約束を破るなら、自分も約束を破ってやる!」
好きな人から約束を破られて、むかっとすることがあります。
なぜでしょうか。
好きな人への期待値が大きいからです。
好きという気持ちは、同時に期待値も大きくさせます。
気持ちが大きい分、約束を守ってくれた喜びも大きくなりますが、約束を破られたときのショックも大きくなるのです。
普段は穏やかな人でも、好きな人から約束を破られると、動揺することが多いのです。
ひどい経験をしたので、仕返しをしたい気持ちが出てくるかもしれません。
しかし、好きな人から約束を破られても、自分からは、破らないようにしましょう。
決して仕返しをしようと思わないこと。
約束は、他人とする前に、まず自分とするものです。
自分が口にしたことを、自分が従って行動できるか。
相手がどういう態度で接してきても、態度を変えないことが大切です。