何かの約束をして引き止めるなら、約束の内容に要注意です。
切迫した状況では、守れない約束までしてしまいがちです。
相手が突きつけた条件をよく考えないまま、すべて飲み込んでしまう。
引き止めることが最優先になると、可能・不可能の判断をなおざりにしたまま、無謀な約束をしてしまいやすい。
しかし「引き止めることさえできれば、どんな約束でもする」という考えはよくありません。
引き止めたい気持ちは素晴らしいですが、約束の内容にも限度があります。
守れない約束をしたところで、後から破ることになるのは明白です。
そのときは引き止める説得ができても、約束が守れないなら、再び別れの危機を迎えるでしょう。
一度は引き止めに成功しても、約束を破った後の2回目の引き止めは絶望的です。
守れない約束で復縁したところで、問題の先送りにしかなりません。
守れない内容なら、最初から約束しないことです。
不可能がわかっているなら、勇気を持って「できない」と断ることも大切です。
もし守れる自信がなければ、せめて「自信がない」と答えるだけでもかまいません。
正直に言ったほうが、約束はできなくても誠実さだけは伝わり、相手の信用を得られやすくなります。
守れる約束をしてこそ意味があります。
どうしても約束ができなければ、せめて改善の意欲だけでも見せましょう。
「できるだけ努力する」
「改善できるように尽くす」
「必ずよい状態にする」
きちんと約束はできなくても、前向きな印象だけは残せます。
改善の意欲が伝われば、将来に期待を込めて、別れを考え直してもらえる可能性も出てきます。