失恋をした直後「何もやりたくない」という衝動に駆られました。
不思議な感覚です。
「何かをしたい」という衝動ではなく「何もしたくない」という衝動です。
涙を流して、気持ちは不安定になります。
ぼうっとするのですが、気持ちは不安定です。
行動をするのが怖くて、動きにくくなります。
私は普段、せっかちです。
常に何かをしていないと、時間がもったいないと思ってしまう性格です。
歩いているときも、ただ歩くだけではもったいないと思うので、オーディオブックを聴きながら歩いています。
お風呂に入っているときも、ただ湯船に浸かっているだけでは時間がもったいないと思うので、本を読みながら湯船に浸かります。
食事をしながら、テレビを見たり、インターネット検索をしたりします。
自分で言うのも変ですが、そんな私が、あらゆる行動をやめてしまった。
自分でも驚きです。
「あれもしたい、これもしたい」と思っていたのですが、一転して何もしたくないのです。
やればできるではないか、と変に思ったりもしました。
そのくらい失恋の衝撃は大きかったのです。
私は「休憩時間」と思いました。
普段、あれこれと慌ただしく動いているので「少し休みなさい」と強制的に休められている感覚です。
本能的に、いつも慌ただしく動きすぎているので、ちょうどいい機会です。
休憩時間と思い、素直に受け入れました。
「恋愛に疲れた心と体を癒してくれるために、失恋は苦しいのかもしれない」
そんなことを考えながら、ベッドで泣いていました。