西洋のテーブルマナーには、さまざまなルールやサインがあります。
皿を下げてほしいというサイン。
逆に、皿を下げないでほしいというサイン。
お会計をお願いするサイン。
スープを飲むときのルール。
肉を切るときのルール。
ナイフとフォークの使い方。
欧米のテーブルマナーでは、そうした厳格なルールばかりが先行し、最初は面倒だなと思います。
しかし、これも慣れです。
私も最初は、本当に面倒で嫌でした。
しかし、そういう文化や方法にさえ慣れてしまえば、大したことはありません。
むしろ便利であり、これほど楽なことはありません。
あらかじめ決まっているルールに従うだけです。
それだけです。
最初はテーブルマナーにばかり気を取られていても、しばらくして慣れてくれば当たり前のことになり、体が覚えます。
体に覚えさせれば楽なものです。
私たちは歩くとき、右足や左足を意識しませんね。
テーブルマナーも体が覚えさえすれば、意識せずとも体が勝手に動くようになります。
そうすると、食事のおいしさに集中できたり同席者との会話にも集中できるようになります。
ルールがあるから、面倒ではありません。
ルールがあるから、不要なことを考えずに済み、むしろ楽なのです。