執筆者:水口貴博

西洋料理の30の基本テーブルマナー

18

食事中、友人との会話が盛り上がるのは、実は隣のお客さんの協力があってこそ。

食事中、友人との会話が盛り上がるのは、実は隣のお客さんの協力があってこそ。 | 西洋料理の30の基本テーブルマナー

話が盛り上がると、声が大きくなったり、大声で笑ったりしてしまいます。

特に、打ち解けた友人との食事は盛り上がりやすいことでしょう。

しかし、いくら話が盛り上がったとはいえ、食事中、大声を出すのはマナー違反です。

周りの人の迷惑になりますし、給仕からも嫌がられます。

声は、普通で結構です。

あくまで大声で話したり笑ったりするようなことがないよう、気をつけましょう。

「そうは言っても大声で笑えないと、相手と楽しめないだろう」

いえ、そうではないのです。

友人との会話を楽しむために、大声を出すのではありません。

友人との会話を楽しむために、大声を出さないのです。

考えてみましょう。

自分たちが会話をしているとき、隣のテーブルのお客さんが大声で話をしたり笑っていたりするとどうでしょうか。

隣のテーブルがうるさすぎると、目の前に友人がいても、話し声が聞きにくくなったり、雰囲気が壊されたりすることでしょう。

恋人同士なら、目が当てられません。

自分たちがレストランで食事中、友人との会話が盛り上がるのは、実は隣のお客さんの協力があってこそです。

だからこそ、友人との会話を楽しむために、大声を出さないのです。

それは、相手のためであり、自分のためです。

「食事中、大声を出さないようにしましょう」というルールをみんなが守ることで、全体の秩序や雰囲気が保たれます。

全員の会話が華やかになるのです。

西洋料理の基本テーブルマナー(18)
  • 食事中、大声を出さないようにする。
フィンガーボールの水は、指を洗うもの。

西洋料理の30の基本テーブルマナー

  1. テーブルマナーは、先人たちの知恵の結集だ。
    すべての動きに意味がある。
  2. テーブルマナーは集中して学んだほうが、身につきやすい。
  3. 欧米テーブルマナーは、面倒くさいようで、慣れてしまえば実は楽。
  4. 自分たちで席を勝手に決めない。
  5. レストランの壁側の席は、上席。
  6. お手洗いで席を外すときのスマートなナプキンの置き方。
  7. ナプキンをつけるタイミングと付け方。
  8. 奥が深いナプキンをつける理由。
  9. テーブルクロスが長いと、足元の緊張が緩みがちになる。
  10. 熱い飲み物を飲むとき、息を吹きかけたりすすったりしないこと。
  11. 「食事中」のサインは、皿の上でカトラリーを「ハの字」に置く。
  12. レストラン内では、携帯電話の電源を切るのがマナー。
    もしくはマナーモードにする。
  13. 食事が出てくるまで待っているときの一番かっこいい姿勢。
  14. 食事が出るまでの間で許されるのは「手帳の確認」と「読書」まで。
  15. 食事が終わり、皿を下げてほしいときのサイン。
  16. 食事中のげっぷ・くしゃみ・おならは、できるだけ控える。
  17. フォーマルなレストランの場合、仲間と料理を分け合うのはマナー違反。
  18. 食事中、友人との会話が盛り上がるのは、実は隣のお客さんの協力があってこそ。
  19. フィンガーボールの水は、指を洗うもの。
  20. ずらりと並んだナイフとフォークは、外側から使えば間違いない。
  21. 落としたナイフやフォークを、自分で拾わない。
  22. ナイフとフォークの使い方をごちゃごちゃにしない。
  23. 音を立てずに食事をするのが、エレガント。
  24. 喫煙が許可されているレストランであろうと、食前・食事中の喫煙は控えること。
  25. どぎつい香水やオーデコロンは、食欲を減退させる。
  26. ご飯を食べるときのフォークの正しい使い方。
  27. 汚い話や下ネタは、レストラン内では控えること。
  28. 食事中に避けるべき、見落としやすい話題とは。
  29. 取りたいものがあっても、人前に手を差し出さないこと。
  30. 食事が終わった後のナプキンのたたみ方。

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