子どもが何かに熱中しているとき「そんなことをする暇があったら勉強しなさい」と、中断させる親がいます。
子どもが熱中することを見つけたというのは、大切なことです。
理系や文系かを選ぶときや職業を選択したりするとき「自分がこれまで熱中していたことは何だろうか」と思い出します。
熱中した経験は、自分の特性を知る重要な手がかりです。
それに強い興味を示し、掘り下げていた分野です。
また、あなたも、これまでの人生でそうだったのではないでしょうか。
そのとき熱中した経験があれば、心強い判断基準になります。
「なぜ熱中していたのか。どこに魅力を引かれたのか」と原因を突き詰め、勉強に生かしたり、職業選択の基準にできたりします。
しかし、子どもが勉強以外に熱中しているとき、熱中する機会を奪ってしまうと、熱中できる機会がなくなってしまいます。
熱中した経験がないと、自分の特性は見つけられません。
熱中というのは、何かの反応を示している瞬間です。
大切なことは、興味を持って熱中しているときには、ほうっておいてあげることです。
子どもが納得するところまでやらせてあげるよう、手助けをするくらいでかまいません。
その経験は、勉強に直接関係なくても、後で生きてくるのです。