親の中には、わが子に対して乱暴な態度や言葉遣いになっていることがあります。
赤の他人なら、最初から丁寧な態度になりますが、身内に対しては態度が乱暴になってしまいがちです。
特によく見られるのは「名前を呼ぶとき」です。
自分たち親がつけた名前だというのに、子どもを呼ぶときに「おい」「お前」という言い方をしていることがあります。
「年下だから」
「子どもだから」
「わが子だから」
「身内だから」
いろいろな理由が返ってくることでしょう。
しかし、こういうふうに軽い言葉で呼ばれた子どもは、どう感じているかを考えてみましょう。
「親がそう呼ぶなら、こっちだって軽く呼び返してやる」
親に対して、汚い言葉遣いになります。
子どもに礼儀をしつけたいと思うなら、親が子どもに対して礼儀がなくてはいけません。
相手が子どもであろうと、年下であろうと関係ありません。
「わが子だから」ではなく「わが子だからこそ」、より丁寧な呼び方が必要です。
子どもは親の真似をします。
親が自分に対して丁寧に接していれば、子どももほかの人に対して丁寧に接するようになるのです。