子どもが自分から学校であったことを話すとき、世間は「積極的な子ども」と言います。
逆に、なかなか自分から話してくれないときには、世間は「消極的な子ども」と言います。
しかし、本来、すべての子どもは積極的です。
幼い時期は、親に甘えたいです。
親にかまってもらいたいと思う気持ちが特に大きな時期です。
その時期には、子どもは学校であったことや興味のあることなど、親に話しかけるはずです。
報告したり質問したりなどです。
たくさん話をして、自分のことを理解してもらおうとします。
しかし、ときどき消極的な子どもがいます。
本来すべての子どもは積極的であるはずですが、なぜでしょうか。
おそらく親は、子どもの話を否定しているからではないでしょうか。
「今日学校でA君と遊んだよ」と子どもが話しかけたとき「そんなことしていないで勉強しなさい」と否定する返事をしている。
「新しいゲームが発売された」と子どもが話しかけたとき「くだらない」と否定していませんか。
「なぜ空は青いの」と子どもが質問してきたとき「そんなこと考えなくていい!」と言って、打ち消していませんか。
子どもからの話をあれこれ否定していると「どうせ話しかけても無駄だ」と悲観するようになり、親に話しかけなくなります。
子どもが心を開くかどうかの鍵は、子どもではなく、親にあります。
親が子どもの話を否定せずに、きちんと聞いてあげられる姿勢があるかどうかです。
あなたの話し方は、いかがでしょうか。
少し、自分を振り返る時間を作ってみましょう。
子どもが「今日ね……」と話し始めたときのあなたの反応です。
否定的な反応になっていませんか。
たしかに子どものすることですから、大人である親から見れば「くだらない」と思えることもあるでしょう。
しかし、子どものころはどんなことでも勉強です。
大切なことも無駄なことも両方含めて、あらゆる経験が成長になります。
親は子どもがどんなにくだらない話をしても、まず肯定してあげましょう。
受け止めてあげましょう。
「おう。そうかそうか」とシンプルな相槌を打つだけで結構です。
親が子どもの話を興味深く聞く姿勢があれば、子どもは自分から話をする積極的な性格を維持し続けるはずです。