執筆者:水口貴博

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

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子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。

子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。 | 子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

子どもが自分から学校であったことを話すとき、世間は「積極的な子ども」と言います。

逆に、なかなか自分から話してくれないときには、世間は「消極的な子ども」と言います。

しかし、本来、すべての子どもは積極的です。

幼い時期は、親に甘えたいです。

親にかまってもらいたいと思う気持ちが特に大きな時期です。

その時期には、子どもは学校であったことや興味のあることなど、親に話しかけるはずです。

報告したり質問したりなどです。

たくさん話をして、自分のことを理解してもらおうとします。

しかし、ときどき消極的な子どもがいます。

本来すべての子どもは積極的であるはずですが、なぜでしょうか。

おそらく親は、子どもの話を否定しているからではないでしょうか。

「今日学校でA君と遊んだよ」と子どもが話しかけたとき「そんなことしていないで勉強しなさい」と否定する返事をしている。

「新しいゲームが発売された」と子どもが話しかけたとき「くだらない」と否定していませんか。

「なぜ空は青いの」と子どもが質問してきたとき「そんなこと考えなくていい!」と言って、打ち消していませんか。

子どもからの話をあれこれ否定していると「どうせ話しかけても無駄だ」と悲観するようになり、親に話しかけなくなります。

子どもが心を開くかどうかの鍵は、子どもではなく、親にあります。

親が子どもの話を否定せずに、きちんと聞いてあげられる姿勢があるかどうかです。

あなたの話し方は、いかがでしょうか。

少し、自分を振り返る時間を作ってみましょう。

子どもが「今日ね……」と話し始めたときのあなたの反応です。

否定的な反応になっていませんか。

たしかに子どものすることですから、大人である親から見れば「くだらない」と思えることもあるでしょう。

しかし、子どものころはどんなことでも勉強です。

大切なことも無駄なことも両方含めて、あらゆる経験が成長になります。

親は子どもがどんなにくだらない話をしても、まず肯定してあげましょう。

受け止めてあげましょう。

「おう。そうかそうか」とシンプルな相槌あいづちを打つだけで結構です。

親が子どもの話を興味深く聞く姿勢があれば、子どもは自分から話をする積極的な性格を維持し続けるはずです。

子どもに礼儀と行儀をしつける方法(19)
  • 子どもの話を否定せずに、聞く。
無駄をしないのは、最も無駄。

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

  1. 幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。
  2. 「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。
  3. 子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。
  4. 初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。
  5. そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。
  6. 子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。
    取れなくても喜ぶ。
  7. 親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。
  8. ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。
  9. 正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。
  10. 子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。
  11. お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。
    子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。
  12. 親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。
  13. お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。
  14. きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。
  15. 優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。
    バランスが大切。
  16. 子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。
  17. 子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。
  18. 子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。
  19. 子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。
  20. 無駄をしないのは、最も無駄。
  21. 挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。
  22. 子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。
  23. 親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。
  24. 成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。
  25. 夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。
  26. 「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。
  27. 子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。
  28. 親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。
  29. 親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。
  30. しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。

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