「ペットを飼うときに気をつけたほうがいいことは何ですか」
ペットショップのベテラン店員に聞けば、即座にアドバイスされることがあります。
「電気配線を噛ませないように保護したり、隠したりしてください」
ペットの経験が豊富なペットショップの店員さんなら、必ず言われるはずです。
それも厳しい顔つきで、言われるのが特徴です。
なぜこれほど、厳しく指導するのか。
それは、噛んだ結果、取り返しのつかない大事件に発展する可能性が大きいからです。
猫と一緒に住んでいると、注意するのは「噛む」という行動です。
猫に限らず、犬・ウサギ・ハムスター・モルモットでもそうですが、よく噛みます。
「噛む」という行動には、大きな危険が隠れています。
噛んで、物を傷つけられたり壊されたりするくらいなら、まだいいほうです。
本当に怖いのは「感電」と「火事」です。
電気コードをかじってしまうことで、猫は電気に接触し、感電してしまうことがあります。
犬も猫も、肉食系の動物は、鋭い歯を持っています。
いくら導線がゴムで保護されているとはいえ、ペットの鋭い歯にかかれば、電気コードを噛みちぎるくらい簡単です。
もし感電でもすれば、即死です。
けがをするとかいう問題ではなく、一瞬で死に至ります。
噛み方によっては、電気コードがショートを起こし、火事の原因になります。
小さな火がカーテンに移り、大きな火事に発展してしまいます。
火事の原因について調べると、飼っているペットが電気の配線をかじり、ショートして出火させたケースもあります。
火事になると、ただ事では済まず、大きな被害につながります。
だからこそ、ペットを飼うときに一番気をつけなければいけないのは、電気配線を噛ませないこと。
今、あなたの家の中や部屋の状態はどうですか。
飼っているペットが噛んで、電気ショートを起こすリスクはありませんか。
あらゆるところを確認しましょう。
少しでも不安を感じる点があれば「隠す」「保護」などして、すぐ対策をしましょう。