執筆者:水口貴博

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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猫の体を洗う頻度は、1、2カ月に1回程度でいい。

猫の体を洗う頻度は、1、2カ月に1回程度でいい。 | 猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

「だいぶ猫の体が汚れてきたなあ。そうだ、一緒にお風呂に入ろう」

猫の体が汚れてきたので、たまには洗ってやろうと思います。

しかし、水をかけるやいなや、嫌がるしぐさを見せるはずです。

それもそのはず。

実のところ、猫は水が大の苦手です。

犬も水が苦手ですが、それ以上に猫は水に対して強い苦手意識を持っています。

この理由をひも解くと、猫の先祖である「リビア猫」から説明しなければなりません。

リビア猫は猫の先祖であり、アフリカからインドにかけて砂漠地帯に住んでいました。

砂漠地帯ですから、雨もほとんど降りません。

当然、水で体を洗うという習慣もありませんでした。

では、体の汚れをどう落としたのかというと、砂漠の砂の上を転がったり、自分の舌で毛繕いをしたりなどしていました。

猫の舌の上を見れば、ぶつぶつした突起物があるはずです。

それが、人間でいう髪をとく「ブラシ」の代わりになっています。

舌でなめて、毛繕いをしたり汚れを落としたり毛並みを整えたりしています。

水がない環境で育ったので、汚れを落としやすいように舌が進化しています。

そのため、水が苦手でどうしていいのかわからないので、とりあえず逃げようとします。

ちなみに水に慣れていませんから、当然泳ぐのも下手です。

犬は「犬かき」で上手に泳ぎますが、猫の場合はうまく泳げず、溺れます。

また雨も嫌いです。

犬は雨の中でも気にせず散歩をしますが、野良猫はたいてい雨宿りです。

雨が降っているときは、れるのが嫌なので、やむまでじっとしていることがほとんどです。

完全に室内で飼えれば、雨に濡れたり汚れたりするケースは少ないことでしょう。

とはいえ何週間もそのままにしておけば、さすがににおいや汚れなど気になり始めるはずです。

たまには猫を洗いますが、たとえ毛の長い猫の場合であろうと、1カ月に1回程度で十分です。

通常の猫なら、汚れの状況に応じて、1、2カ月に1回程度でいいでしょう。

頻繁にシャンプーをしすぎると、皮膚が乾燥しすぎてしまい、かえって皮膚のトラブルになる原因になるので注意が必要です。

できれば、猫がまだ若いうちに水に慣らしておくと効果的です。

水も、冷たい水ではなく、ぬるま湯のほうがいいでしょう。

たまには一緒にお風呂に入りたいところですが、溺れでもしたら大変です。

お風呂に浸からせるより、ぬるま湯のシャワーを優しくかけてあげる程度がいいでしょう。

猫の気持ちを理解しながら育てる方法(10)
  • 若い時期に、慣れない水にゆっくり慣れさせていく。
猫はわがまま。
熱すぎてもいけない。
冷たすぎてもいけない。

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 頭をなでるときは、無言より話しかけながらのほうが、なつきやすい。
  2. なぜか犬は、キャットフードを喜んで食べる。
  3. 生後1カ月から2カ月の間の猫に接すれば、なつきやすくなる。
  4. 猫は子どもが苦手というより、落ち着きのない人が嫌い。
  5. 犬と猫の祖先は同じだった。
  6. 猫に悪さをやめさせる、効果的な方法。
  7. 飼い主と猫との間に生じやすい悪循環。
  8. 猫を飼うなら、完全に室内飼いにするのが基本。
  9. 完全室内飼いはストレスをためやすいからこそ、進んで遊び相手になるくらいでいい。
  10. 猫の体を洗う頻度は、1、2カ月に1回程度でいい。
  11. 猫はわがまま。
    熱すぎてもいけない。
    冷たすぎてもいけない。
  12. なぜか水を飲んでくれないときの3つのチェックポイント。
  13. 猫は安心を求めるため、本能的に高いところへ行きたがる。
  14. 猫は、犬以上に聴覚が鋭い。
  15. 猫はテレビに映る小動物を、本物と見間違える。
  16. 猫と一緒にいると、忍耐力が鍛えられる。
  17. 人間は狭いところでストレスを感じるが、猫は逆に安心を感じる。
  18. 猫は、寝ているのかぐったりしているのか、見極めにくい。
  19. 猫の排泄物は、健康のバロメーター。
  20. 猫は生まれてから1年間で、急成長を遂げる。
  21. 猫のトイレは、場所と雰囲気が重要。
  22. 猫のトイレの場所は、部屋の模様替えを前提に考える。
  23. 猫は偏食家。
    新しいものが苦手。
  24. 猫とほかの動物とを同居させるときの注意ポイント。
  25. 猫は、急いで生きようとする人間の品行を正す先生である。
  26. ペットを飼うなら、電気配線の周辺は特に注意。
  27. 猫にとって環境が変わるのは、一大事件となる。
  28. 猫が大喜びする生魚は、むしろ与えないほうがいい食べ物。
  29. 猫の健康管理は餌の量と与えるタイミングであり、飼い主の責任に委ねられる。
  30. 猫の鳴き声が言葉に聞こえるくらいに、親しくなる。

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