基本的に成熟した猫は、なついてもらえるのに時間がかかります。
警戒心が強く、なかなか心を開いてくれません。
犬と違い、信頼関係を結ぶまでに何倍も時間がかかると思っていいでしょう。
しかし、猫は一生通じて常になつきにくいわけではありません。
なつきやすい「社会化期」と呼ばれる時期があります。
生まれてから1カ月目から3カ月目までの2カ月間です。
生まれたばかりの猫は、目も耳もまだ十分機能していません。
生後1カ月を過ぎると、しっかり目が開き、耳も聞こえるようになります。
人の赤ちゃんなら、生後1カ月目から3カ月目は「生まれたばかり」という印象が強い時期。
ところが、猫の場合は少し様相が変わります。
猫には生後1カ月は、人間でいう1歳に当たります。
生後3カ月も経てば、人でいう5歳にまで成長してしまいます。
生後1カ月目から3カ月目は、人でいう1歳から5歳程度と考えると、成長段階が理解しやすくなるでしょう。
生まれて間もない時期に接した人とは、絆や愛情を育みやすくなるため、なつきやすくなる傾向があります。
生後の短い時期ですが、生まれたばかりの猫を育てる時期があればチャンスです。
その時期は、猫との生活の中でも特に深く接してあげればいいでしょう。
積極的に話しかけたり抱っこしたりなど、できるだけ猫と関わる頻度を増やすようにします。
飼い主とのコミュニケーションが十分に取れると、その分なつくようになるはずです。