私も実家で、犬と猫とを同時に飼ったことがあります。
犬にはドッグフード、猫にはキャットフードを用意して、別々の器に入れて餌をやります。
そんなとき、不思議な光景を目にします。
猫にやろうと思った餌を、犬が全部横取りして、食べてしまいます。
犬と猫を同時に飼ったことがある人なら、こんな状況を目にしたことがあるのではないでしょうか。
犬はキャットフードも食べることができます。
いえ、キャットフードのほうがおいしそうに食べる場合があります。
なぜ猫の餌を犬が横取りするのかは、理由があります。
味を感じるのは、舌の上にある味覚器官です。
人・犬・猫を比べると、大きな差があります。
犬は人の5分の1しか味覚器官がありませんが、猫は犬のさらに3分の1しか味覚器官がありません。
犬も味音痴ではありますが、猫はもっと味音痴です。
そのためキャットフードは、味音痴な猫でも味がわかるように、少量でも味をかなり濃くして作られている場合が多くあります。
味ばかりでなく、脂肪分やタンパク質もドッグフードより豊富に含まれています。
この濃い味に犬は大喜びして、ドッグフードよりキャットフードのほうがおいしく感じてしまいます。
これが癖になると、猫にやるつもりのキャットフードをいつも犬が横取りするのが習慣になり、猫は何も食べられなくなります。
犬のほうが体も大きく力も強いので、猫は反抗できません。
こんなとき、あなたならどうしますか。
対策としては2つあります。
このようにすれば、横取りされる心配がなくなり、お互いが安心して食事することができるのです。