「この子といると癒されそうだ。よし、家で飼うことにしよう」
よくありがちなペットを飼い始めるきっかけですが、あまりいい動機とは言えません。
いきなり最初から「見返り」を求めているからです。
「癒されるかどうか」という見返りを基準に、ペットを飼おうかどうかを考えています。
ペットを飼い始めるのに、損得を考えることはよくありません。
単純に損か得かといえば、損です。
終わることのない世話に手間がかかり、体力的にも時間的にも負担になります。
餌のために経済的負担もかかります。
しかし、そうしてでもいいから「育てたい」という気持ちがあるかどうかです。
それこそ「ギブ&ギブ」の精神です。
その気持ちがあれば、きっと素晴らしい飼い主になれるに違いありません。
最初から何か見返りを求めてはいけません。
飼い主になれば、もはや親です。
親としては、子どもに成長してもらうために、見返りを必要としないはずです。
ただ子どもが大きく成長していくことに喜びを感じることでしょう。
最初は、ギブ&ギブが動機です。
「この子の成長のために、私は何ができるだろうか」とだけ考えることです。
しかし、不思議なことに、まったく見返りを求めずギブ&ギブを心がけていると、自然と返ってくる恩恵があります。
ギブ&ギブの気持ちを持って、きちんと育てている努力が報われ、ペットがすくすく育つことでしょう。
本当にペットを思う飼い主としては、ペットが大きく成長してくれることほど、嬉しいことはありません。
それが、本当の飼い主への見返りです。
ギブ&ギブを心がけるからこそ、テイクも自然と発生するのです。