私の祖父と祖母は、生前、同じ部屋で暮らしていました。
8畳程度の部屋でした。
昔はその部屋に家族全員が集まって、食事をしていました。
それほど大きくはない部屋に、家族全員が集まるので、多少無理がある印象もありましたが、それでいい雰囲気でした。
その部屋の壁には、興味深い写真がありました。
生まれたばかりの私を抱いた家族全員の写真です。
私はまだ赤ちゃんで、自分でも自分だとわからないほどです。
また、新婚当初の写真なので、父も母も肌はつやつやです。
祖父も祖母も若々しいのがわかります。
写真を見るたびに「みんな若いなあ」と思っていました。
昔は、その部屋に家族全員が集まり、食事をしていました。
なぜ、家族全員が食事をする場所に、家族の写真が飾られていたのか、今ではよく理由がわかります。
おそらく祖父と祖母は「いつまでも初心を忘れないでほしい」と願っていたからなのでしょう。
食事をする場所に飾ってあるため、食事をするたびに、視界に入ります。
家族全員が集まる場所に、家族全員が写った写真があると、家族全員が目にすることになります。
そうすることで、家族全員が「初心の大切さ」を思い出す効果があります。
夫婦関係が悪い方向に傾きすぎないように抑制をしていました。
特に大切なのが「家族全員が目にする場所に、家族全員が写った写真がある」ということです。
夫婦に亀裂が入り、改善しようと努力しても、片方のパートナーだけが思っているだけではいけません。
夫婦が共に、改善しようと心がけるからこそ、改善に向かいます。
いつまでも結婚した当時の気持ちを維持できれば、どれだけ夫婦はうまくいくことでしょう。
あなたの部屋にも、ぜひ夫婦が写った新婚当初の写真を飾ってみましょう。
かなり効果があります。
ときどき写真を見ると、結婚当初の記憶がよみがえり、初心に返ることができるのです。