初心を忘れてしまうと、ある程度は夫婦関係が緩んでしまいます。
ある程度の緩みは大きな問題にはなりません。
むしろ、緩みがいい味を出します。
リラックスできるということです。
なぜリラックスできるのかというと、完全に相手を信用しきっているからです。
お互いが強い信頼関係で結ばれている証拠です。
夫婦関係が長く続くことで、言葉は少なくても、緩むことで、お互いが気兼ねなく話ができるようになるでしょう。
しかし、緩むのはいいですが、緩みすぎるのはよくありません。
難しいのは、その境界です。
「緩む」と「緩みすぎる」は、言葉の響きがそっくりですが、意味は全然違います。
緩むは信頼、安心、癒しなどがありますが、緩みすぎているというのは、完全に初心を忘れているということです。
これが夫婦の難しさです。
今あなたは「緩んでいる状態」ですか。
それとも「緩みすぎている状態」ですか。
自分を客観視できる目を持ってください。
緩みすぎているなら今すぐ対策を……と言いたいところですが、さてここからが本題です。
緩みすぎているなとわかれば、自分で自分に鞭を打てばいいと思います。
しかし、そう単純にはいきません。
できないのです。
緩みすぎているからです。
単に緩んでいるだけなら、まだ救いはありますが、緩みすぎてしまうと、もはや自分に鞭を打つ気力すら残っていません。
だれる気持ちが強すぎて「面倒だ。どうでもいい」と思ってしまいます。
もちろん気持ちを奮い立たせればできることもありますが、特に大変です。
さあ、こうなれば大変です。
夫婦関係は、こうならないように注意しなければいけません。
緩みすぎてから鞭を打つのではなく、緩みの適度さを見ながら調整することが大切です。
「緩みすぎてから何とかすればいいだろう」と思いますが、実際そのときになると手をつけることさえ難しいのです。