学生時代には、さまざまな友人の部屋を見せてもらいました。
その中で成績がいい人の部屋には、3つの共通点があることを発見しました。
まず第1の共通点は「教科書や参考書が並んだ本棚」です。
必ず目にする光景でした。
学校で使う教科書や参考書だけでなく、塾で使っている教材や通信教育の教材などが、ずらりと本棚に並べられているものでした。
その本棚を見れば「日頃からよく勉強しているんだな」と見てすぐわかります。
手の届く範囲に教科書が置かれているので「いつも勉強しているんだな。さっきまで勉強していたのかな」と思わせるほどです。
どれだけ日頃から勉強しているのか、その本棚を見ているだけで伝わってきます。
第2の共通点は「カレンダー」です。
カレンダーの種類はさまざまですが、とにかく勉強ができる人の部屋に置いてあるお決まりのアイテムでした。
勉強スケジュールが書き込まれていたり、模擬試験や受験日の日程が書き込んであったりしていました。
おそらく勉強の計画を立てるために、カレンダーを活用していたのでしょう。
丸印や色が塗られてあり、時間管理のうまさがうかがえました。
第3の共通点は「標語」です。
これが一番驚いたものでした。
人間は、時間が経てば、だれるようになっています。
楽なほうへと心が傾いてしまい、初めは真面目にやっていたことも、サボり始めてしまいます。
その傾き欠けた心を立て直すために、やる気が出るような標語を書いた紙を壁に貼っている人が多かったです。
「飽くなき挑戦」
「絶対に合格」
「自分に負けない!」
友人は「あまり標語は気にしないで」と恥ずかしがっていましたが、私はとても印象的でした。
その人の心の様子や目指している目標がなんとなく伝わってきます。
不思議なことに、成績がいい人の部屋にいると、なぜか澄み切った気持ちになり、自然と勉強がしたくなります。
そういう気持ちにさせてくれる部屋の環境が整っていました。
さて、あなたの部屋はどうですか。
客観的に自分の部屋を見てみましょう。
なかなか勉強がはかどらないのは、あなたが悪いのではなく、部屋の状態が悪いのかもしれません。
勉強の妨げになるような物が置いてあれば、当然勉強に集中できないのも無理はありません。
勉強がしにくい部屋なら、勉強がしたくなるように模様替えです。
今からでも間に合います。
部屋は、あなたの意志で変えることができます。
いつもいる場所だからこそ心理的には大きな影響を及ぼすのです。