小学校や中学校までの勉強は、暗記で何とかなります。
そもそも覚える量が少ないからです。
覚えることも単純であり、すぐ理解できる内容が多い。
意味がわからないことでも、無理をして暗記すれば、テストは何とか乗り越えられます。
これに味を占めて「勉強といえば徹夜」と勘違いしてしまう人がいます。
たしかに徹夜で試験勉強を乗り越えられる時期はあります。
しかし、徹夜が通用するのも、中学校までです。
高校生になると、徹夜は完全に通用しなくなります。
試験範囲が広大で、覚える量が急に増えます。
すぐ理解できないことが増え、基礎の積み重ねがないと、吸収できないことも増えてきます。
英文を読むためには、文法や熟語を知らなければならない。
文法や熟語を理解するためには、単語を覚えておかなければならない。
単語を覚えるためには、単語の読み方を知っておかなければならない。
このように段階的で、時間もかかることがあります。
一晩で試験範囲をカバーできなくなります。
小学・中学までは成績がいいのに、高校になって急に成績が下がる人がいます。
その人は、これまで徹夜型の勉強をしていたからです。
小学校や中学校で徹夜型勉強の成功体験があるから、高校でも通用すると思っています。
そういう人が急に成績を落とします。
今、あなたが徹夜型の勉強なら、今すぐ「こつこつ型の勉強」へと切り替えましょう。
「徹夜型の勉強」の限界に、気づく時期です。
やはり最後に力になるのは、こつこつ積み上げた結果です。
「すぐ結果を求めようとする性格」を改め「結果には時間がかかるもの」だということに気づく時期なのです。