18世紀、ジェームズ・ワットという発明家が、水蒸気を回転式の力へ変換することに成功しました。
わかりやすく言えば、水を入れたやかんが沸騰して出てくる水蒸気を、回転する力に変換できるようになりました。
回転に力を変えることさえできれば、あらゆる分野で応用が可能です。
ベルトコンベヤーも回転です。
自動車が前に進むのも回転です。
今のエレベーター・エスカレーター・自動車・電車も、すべて回転が動力源です。
それまでは人の手による「工場制手工業」が中心でした。
ワットが発明した回転式蒸気機関によって「工場制生産」が本格的になりました。
工場・鉱山・鉄道・汽船などあらゆるところに普及し、産業革命を進める主役となりました。
この革命は、実はあなたにも言えることです。
腹が立って、落ち着かないときがあります。
心の底から湧き上がる怒りを、パワーに変えます。
いらいらしたら、それで終わりにさせるのではなく、力に変換できないか考えましょう。
悔しさをバネに、勉強するのもいいでしょう。
いらいらを発散させるために、スポーツに打ち込んでもいいでしょう。
ため込んだフラストレーションが大きいほど、爆発も大きくなるはずです。
その爆発を「暴力」として発揮するのではなく「勉強」「仕事」「スポーツ」として発揮すればいい。
「暴力」として吐き出せば、警察に逮捕されます。
「勉強」「仕事」「スポーツ」として発揮すれば、多くの人から称賛されます。
吐き出す向きさえ間違えなければ、いらいらは強力な力になります。
あなたのいらいらは、大きな生産性を生み出します。
あなたの中にも産業革命を起こしましょう。