「怒りは敵と思え」
これは、徳川家康の有名な言葉です。
怒ることで自制心を失い、判断を誤り、身を滅ぼすことになります。
特に戦略・戦術では、1つの間違いが、取り返しのつかない事態を招きかねません。
1人のミスが、何百何千という人々の命に関わります。
長である将軍だからこそ、それに気づいていたのでしょう。
本当の敵は、人ではありません。
「怒り」こそ、本当の敵です。
これは戦国時代の話だけの話ではありません。
現代でもまったく同じです。
私たちにとっても、怒りこそ敵であると考えることができます。
日常のささいなことで、腹が立つことがあります。
考えがすれ違って言い争うことがあります。
そういうときには、すぐ言い返したい気持ちがあっても、一呼吸置いてください。
怒っているときには自制心を失っている状態ですから、思わぬ発言をしてしまいかねません。
その発言が人間関係の一生の亀裂になることもあります。
自分の身を滅ぼしてしまうこともあります。
すぐ言い返したくなっても、時間を起きましょう。
「すぐ言い返す」という癖はやめます。
時間を置けば、いくぶん冷静になれます。
大きな話で言い返したいことがあるなら、次の日に言い返せばいい。
次の日なら、一度寝ることになります。
寝て頭を冷やすことで、冷静に戻ることができ、より正確な判断や発言ができることでしょう。
「言いたいことがあるなら、次の日に言う」
このくらいの心構えでいいのです。