執筆者:水口貴博

数字のトリックを見破る30の方法

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「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。

「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。 | 数字のトリックを見破る30の方法

「禁煙者の24時間」と「喫煙者の24時間」。

それぞれ質も量も異なります。

喫煙者の24時間は、禁煙者の24時間以下です。

時間として同じでも、その時間内で行える仕事の量と質には、大変な違いが出てきます。

まず日頃からタバコを吸う人は、吸わないといらいらします。

いらいらすると仕事に集中できなくなり、社内が禁煙なら、やむなくタバコを吸うために喫煙室へ向かいます。

当然ですが、タバコを吸っている時間は、仕事が中断します。

それだけでも、禁煙者に遅れてしまいます。

さらに忘れてならないのが、タバコを買うお金です。

タバコを買うお金も年間を通して考えると、大変な金額になります。

1日1箱、400円とすれば、1カ月で12,000円。

1年で、144,000円。

もはや海外旅行ができる金額です。

大きな出費なので、生活にも影響があります。

タバコが体に悪いのは言うまでもありません。

タールは、発がん性物質です。

タバコを吸いすぎるとガンになるといわれています。

肺にたまったタールのため、酸素の吸収力が衰えます。

タバコを吸う人は、吸わない人より寿命が短くなります。

社内を見ていると、仕事ができる人は禁煙者が多いようです。

タバコを吸わないのでいらいらも少なく、気持ちが安定しています。

必ずしも、この限りではありませんが、一般的な傾向です。

吸わなければいらいらし、吸うために席を外し、余分なお金を使うという積み重ねは、やはりマイナスでしかありません。

よって、喫煙者の24時間は、質も量も、禁煙者の24時間以下となるのです。

数字のトリックを見破る方法(26)
  • タバコを吸わないようにする。
金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。

数字のトリックを見破る30の方法

  1. 数字のトリックに騙されるな。
  2. 安くなったのではない。
    初めからその価格なのだ。
  3. 4桁と3桁の違いに、騙されない。
  4. 賢い消費者は、値段を四捨五入して考える。
  5. わざと期間を書かない期間限定サービス。
  6. ポイント制に、得はない。
  7. 平凡な消費者は「値段→必要性」の順で考える。
    賢い消費者は「必要性→値段」の順で考える。
  8. 数字で考えると、ウエイターが1人しかいない理由が見えてくる。
  9. クレジットカードを使うことで、数字がわからなくなる。
  10. 「無料」という甘い言葉を信じると、損をする。
  11. 「送料は当社が負担」は、送料を商品に上乗せしているだけ。
  12. 同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。
  13. 数字で考えれば、真実が見えてくる。
  14. 安くなったパーセンテージではなく、金額を見る。
  15. 実績だけを見ていると、騙される。
    どのくらいの期間での実績かを考える。
  16. 英語の結果は、仕事の結果ではない。
  17. お金持ちほど、けちである。
  18. どんなに安くても、価値を感じないところにお金を使わない。
  19. 世の中に、本当の無料メディアはない。
  20. 給料の安さが、あなたに知恵を振り絞らせる機会を与える。
  21. ウインドーに張り出されている優良物件は、客引きである。
  22. 節約のために、自炊が一番とは限らない。
  23. 購入後の維持費の計算を、忘れていませんか。
  24. 金額が大きくなると、金銭感覚が鈍くなる。
  25. 試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。
  26. 「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。
  27. 金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。
  28. 量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、印象が変わってしまう。
  29. 人間は、切りのいい数字が好き。
  30. 言葉の表現を変えるだけで、印象が変わってしまう。

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