フリーペーパーは、無料で見られる雑誌です。
就職案内や飲み屋案内のフリーペーパーは、皆さんもよくご存じのことでしょう。
町の至る所に置いてあり、無料で入手できます。
就職に困っている人ですから、当然お金に困っています。
お金に困っている人ですから、無料の就職案内雑誌があれば、喜んで飛びつきます。
この無料雑誌ですが、会社が太っ腹で、完全に会社負担で作成しているのでしょうか。
いいえ、そうではありません。
きちんとスポンサーがいて、広告を雑誌に載せる広告料金で、雑誌の作成をしています。
雑誌の中には、資金源であるスポンサーの広告が目立ちます。
無料で手に入る雑誌を喜んで手にして、職を探すつもりが、広告も一緒に目にしてしまい、商品へのイメージが上がります。
デパートでその商品を見れば「見たことある。気になっていた。買ってみよう」という流れになり、商品を購入してしまいます。
その商品を買ったお金が、フリーペーパーの料金と思ってください。
無料のようですが、本当に無料ではありません。
スポンサーは広告を出せば、キャッシュアウトより、キャッシュインのほうが大きいことを計算に入れています。
スポンサーは自社の商品の売り上げを上げるために、無料のフリーペーパーにお金を払って広告を載せてもらいます。
無料で手にして読んだ読者が、広告を見て、そのスポンサーの商品を購入して、スポンサーのところにお金が戻ってきます。
いえ、むしろスポンサーは、広告で支払った以上の現金を回収しています。
ゆえに、利益を上げることができています。
一方、私たちは無料でペーパーを手にしているように感じます。
しかし、その実態は、目にしてしまった広告に洗脳され、商品を購入することになり、お金を払います。
そのお金が、無料のメディアを帳消しにしているのです。
私たちは無料で手に入れているようで、別の商品に対して、知らぬ間にお金を払っています。
世の中に、本当の無料メディアはないのです。