捨てることは、大切に気づくための習慣です。
一度自分から手放すことで、自分にとって本当に必要な物かどうかが、よくわかります。
本当に大切なら、なくなったとき、本当に困ります。
子どもが成長して、親元を離れたとき、初めて親のありがたみがわかることと同じです。
自分のそばにあると、距離が近すぎて本当に大切かどうかわかりません。
こうした行為は、大切なことに気づくための具体的な方法です。
捨てることは、人生で大切なことに気づくためのきっかけです。
当然、ある日、捨ててしまいすぎることがあります。
なくて困ったとき「自分にとって本当に必要だった」と、痛切に感じます。
本の内容をよく理解したため捨てた後、もう一度読みたくなることがあります。
そういうときに、その本の価値に気づきます。
捨ててしまった後に、本当に大切なことに気づき、買い直した経験は、何度もあります。
しかし、それで十分に間に合います。
お金が無駄と思えますが、自分の価値観をはっきりさせるために、お金を払っていると考えればいい。
買い直す必要があるものに出会えただけでも、感謝です。
私は、高校卒業後、親元を離れて暮らした経験があります。
親から離れて暮らしたとき、どれだけ親が大切であるかに気づきました。
その気づきが、親への理解を深め、親子関係の改善のきっかけになります。
「いないと困る」という人物は、頭で考えただけではわかりません。
実際に、本当に自分が困る体験をすれば、よくわかります。
物、友人、親など、たくさん捨てて、気づきます。
気づいて、買い直したり、仲直りしたりします。
すると、自分が内側からどんどん変わります。
本当の価値というものに気づき、生まれ変わる感じです。
物なら、捨てる前より大切に扱うようになります。
人なら、喧嘩をする前より、仲がよくなります。
大切な人や物に出会うまで、どんどん捨てていきましょう。
頭で考えることではありません。
実際に自分が困る体験をして、体得することです。
本当に価値のあるものだけに限定すれば、部屋の物は驚くほど少なくなります。
人間関係がシンプルになり、気楽になります。
捨てるという行為は、自分にとって不要なものを取り除き、本当に大切なことに気づくための心の新陳代謝です。
どんどん捨ててしまいます。
捨てすぎれば、買い直せばいい。
最後に残るものは、自分にとって本当に貴重な宝物ばかりになります。
捨てた後、なくて困り、生活に支障が出てくるような、そんな貴重な物に出会うために、どんどん捨てていくのです。