恋愛のお付き合いには、次の2種類があるといわれます。
自分とそっくりな人と結ばれやすいというのは、理由はすぐわかることでしょう。
話や趣味が合うので、仲がよくなります。
仲良くなりやすければ、恋愛にも発展しやすいということです。
誰でもすぐ理解できますね。
しかし、理解が難しいのは(2)です。
自分と正反対の人同士がなぜ結ばれるのか、理解できるでしょうか。
実は、私が今付き合っている女性は(2)の「自分とは正反対」の人です。
私はスピード重視ですが、彼女はスロー重視です。
私は「質より速さを重視」ですが、彼女は「速さより質を重視」します。
話の内容も、かなり食い違うことがあります。
趣味も、全然合いません。
意見が対立したり、揉めたりすることはよくあります。
しかし、それでも、すでに4年以上関係が続いています。
よく別れないなと、われながら驚きます。
私は以前「自分とは正反対」の人と付き合う理由が理解できませんでした。
しかし、実際に今、自分が「正反対の人と付き合う」という状態になり、その理由がようやくわかるようになりました。
正反対だから、ちょうど合うのです。
私が、スピード重視しすぎるところを、彼女のスロー重視のおかげで、ちょうど普通になっています。
私だけだと速すぎるし、彼女だけだと遅すぎます。
しかし、2人が一緒になると、ちょうどいい具合になるのです。
私は約束の時間より早く到着しますが、彼女はよく遅刻をしてやってきます。
それで、よく喧嘩をします。
しかし「まあいいか」と、最後は落ち着きます。
酸性とアルカリ性を混ぜれば、ちょうど中性になります。
その状態です。
酸性部分とアルカリ性部分を、お互いに中和し合っているからこそ、結ばれるのです。
正反対のはずですが、一緒にいると気楽です。
中和しているのでしょう。
私は昔、占い師に人生を見てもらったとき「あなたは火が強すぎる」と言われました。
「火が強いから、水や緑を求めなさい」と言われたことがあり、何のことかよくわかりませんでした。
しかし、だんだん、その言葉の意味がわかるようになってきました。
自分と同じ人と付き合っていると、自分と一緒ですから、もちろん結ばれやすくなります。
しかし、同じ性質であるために、少々蒸し暑く感じます。
火に油を注ぐような感じです。
さらに火は大きくなりますが、大きくなりすぎても火事になります。
しかし、(2)はそもそも自分とは正反対の人ですから、学ぶことがたくさんあります。
お湯に氷を入れれば、ちょうどいい温度になる感じです。
一緒にいて気楽になれる人は、自分とは正反対だからです。
話が合わないからこそ、たくさんの学びや発見があります。
私が熱くなりすぎているところを、彼女がうまい具合に、冷やしてくれている気がします。