これまであなたは「記憶」を頭で覚えていたのではないでしょうか。
頭がいい人なら、記憶に頼ることもできますが、そうは言ってもなかなか大変なことです。
記憶するエネルギー、記憶を保持するエネルギーは、大きいものです。
ちょっと、考え方を変えてみましょう。
「本当に自分の頭で覚えてないといけないことなのかな」と疑問を持ってみるのです。
今まで、自分の頭で努力して覚えていたことを、簡単なツールを使って実現できないのかと考えてみるのです。
たとえば、誕生日の記憶です。
「2月25日は○○さんの誕生日。9月17日は○○さんの誕生日」ということは、頭で覚えることができます。
しかし、本当に頭で覚える必要があるのか、振り返ってみましょう。
頭の使い方が上手な人は、物忘れが得意な頭を、極力使おうとしません。
では、どうするのかというと、カレンダーに書き込むのです。
「え? それだけ」と思うでしょうが、それだけのことです。
毎日、目にするカレンダーに書き込めば、記憶を保持する労力から開放され、そのうえうっかり忘れることもありません。
シンプルな方法ですが、これをしない人がいて驚きます。
「うっかり忘れた。いつだっけ」という人に限って、頭で覚えようとします。
そういう人に限って「私、物覚えが悪いから。頭が悪いから」というお決まりの言い訳をします。
そもそも、頭で覚える必要などないのです。
頭で覚えるからいけないのです。
カレンダーに書き込めばいいだけです。
もはや、頭の善しあしや記憶力など、関係ありません。
頭で覚えない方法を実践する人が、成功します。
私はいつも「うっかり」を防止するために、携帯を頻繁に活用しています。
携帯にはカレンダー機能があり、指定した日の、指定した時間になればアラームが鳴る設定ができます。
会社帰りに理髪店へ行くのをうっかり忘れないために、あらかじめ、指定した日・時間にアラームが鳴るように設定しています。
見たいテレビ番組をうっかり忘れないために、携帯に番組前にアラームが鳴るようにしています。
もちろん家族の誕生日、友人の誕生日も、携帯に登録しているので、うっかりはありません。
私は何も覚えていません。
気になるコンサートの問い合わせ番号があれば、番号を頭で覚えません。
携帯のカメラ機能で、写真を撮ってしまいます。
そうしたほうが、早くて忘れないからです。
頭で覚えないのは、だらだらしているように思えます。
でも、本当は頭に頼らない工夫をするほうが、不注意が少なくなるのです。