辞書には大きく分けて、2種類あります。
「紙の辞書」と「電子辞書」です。
どちらの辞書のほうが、ふさわしいか。
その答えは、一概には言えません。
人の性格がそれぞれであるように、ふさわしい辞書もそれぞれです。
それぞれの違いを整理してみましょう。
まず紙には、独特の感覚があります。
紙の手触り、におい、重みなどです。
紙の辞書は、電子辞書に比べて重く、場所も取ります。
調べるのも、ページをめくる手間があり、時間がかかります。
しかし、その手間暇が、記憶に結びつきやすいと感じる人もいるでしょう。
紙の生々しい感触に触れるほうが、記憶の手応えを強く感じる人もいるはずです。
電子辞書の一番の特徴は、手軽さとスピードです。
軽くて、持ち運びやすい。
調べるときも、一瞬です。
紙の辞書に比べて、体力や時間などを節約しやすい効果があります。
節約や効率を重視したい人には、電子辞書がふさわしいでしょう。
しかし一方で、そうした無味乾燥な状態を好まない人がいるのもたしかです。
紙の辞書のような、手触り・におい・手間などがありません。
効率がよすぎて、調べる効率は高くても、頭に入らない状況もあるでしょう。
いくら効率がよくても、頭に入らないのでは意味がないのです。
さて、こうした手応えは、人によって感じ方が異なります。
紙の辞書には、紙の辞書ならではの特徴があります。
電子辞書には、電子辞書ならではの特徴があります。
大切なことは、自分に合った辞書を選ぶことです。
一度、両方の辞書を経験して、手応えを確認してみましょう。
それぞれの違いを実際に経験すれば、自分にふさわしい辞書もはっきりするでしょう。
どちらの辞書がふさわしいのか。
その答えは、あなたの中にあるのです。