勉強とは、頭の善しあしで決まるものではありません。
あなたは、今まで勉強とは頭の善しあしで決まると思っていることでしょう。
しかし、勉強でまずなにより必要なことは「恥を捨てること」から始まります。
恥を捨てることが、まず勉強を始めるにあたって一番大切なポイントです。
自分のわからない問題を、わからないからほったらかしにしていると、いつまで経っても問題が解けないままです。
参考書を使って勉強をしていても、紙面だけの説明では物足りないところが出てきます。
そうしたときこそ、先生や友人に聞くことで、学べます。
恥を捨てて「わからない。教えてほしい」と言えるようにならないといけないのです。
恥を捨てないと、いつまでも問題はわからないままです。
ぶつぶつしゃべりながら勉強することも、同じです。
音読しながら勉強をすると、記憶効率が高まることをご存じですか。
目、口、耳と五感を刺激して覚えますから、覚えやすく、忘れにくくなります。
しかし、わかっていながら、音読をしない人がいます。
恥ずかしがっているからです。
恥ずかしさを捨てて、人前でもぶつぶつ言いながら勉強する人が、ほかの人より速く覚えることができ、忘れにくくなります。
周りの人からは変な目で見られますが、差をつけて勉強するためには、ほかの人と同じような勉強をしてはいけないのです。
自分がぶつぶつ言いながら勉強をして「変な人」と思われたら「ほかの人より効率のいい勉強をしているんだ」と思うのです。
テストを受けて、悪い点を取ってしまうという現実も、恥ずかしいことです。
難しい試験を受ければ、当然悪い点を取ることもあります。
しかし、恥を捨てて、悪い点数と向き合い、自分の抜けている部分を見つめていかないと、学力の進歩はありません。
勉強とは、恥ずかしさを捨てることばかりの連続なのです。
恥ずかしがり屋は勉強できません。
勉強のできない人は、決まって見栄や体裁を気にしてかっこつけ、偉そうにしていることが共通点です。
そういうかっこつけている人に限って「自分はもともと頭が悪いから」というお決まりの言い訳を吐いて、逃げてしまいます。
自分の頭の悪さを、生んだ親のせいにしたりする悪循環です。
恥ずかしがっているから勉強ができていないのです。
そもそもしようとしていません。
勉強をすることとは、恥を捨てることです。
人に聞いたり、音読したり、悪い成績と向き合うことは、恥ずかしいことの連続ですが、勉強以前に必要な前提なのです。