私は学校の宿題のことで、ある先輩の部屋を訪ねたことがあります。
しっかりした感じの方だったので、協力してほしいなと思いました。
しかし、部屋を見て、考えが変わりました。
散らかっているのです。
直感的に「この人には頼めないな」と思いました。
案の定、彼は期日を守ってくれず、適当な状態での協力でした。
その人の精神的な状態を見るために、部屋の状態を見ることは、ある程度当たっています。
部屋をきれいにしようと思ったら、まず自分の精神状態を整理整頓すればいいのです。
一方、私がある友人の家に遊びに行ったときのことです。
その人の部屋は、きれいに整理整頓されていました。
突然私が訪問したにもかかわらず、整理がされていたため、掃除の習慣があるということがわかりました。
「この人は心もきれいなんだな。思いやりのある人なんだろうな」
そう感じました。
ある日、その人が部屋に掃除機を借りに来たときに、頭を下げて言ってくれた「ありがとう」の一言が嬉しかったです。
やはりしっかりしている人だなと感じました。
部屋の整い方に、その人が物に対してどう思っているかが表れます。
それは、人に対してもそうです。
人に対して適当な人は、物に対しても適当で部屋も散らかっています。
人に対して優しくする人は、物に対しても優しくするから、部屋がきちんと整理整頓されています。
つまり、思いやりがあるかないかです。
部屋をきれいにするための方法は、自分の心をきれいにすることです。
心をきれいにする具体的な方法は、本を読むことです。
本を読む人は決まって、部屋もきれいに整っています。
本を読むことは、心を浄化する作用があります。
どれだけたくさん本を読んだかより、どれだけ学んだかということのほうが大切です。
部屋のきれいさと本とは、関係ないと思うかもしれませんが、関係があるのです。
目には見えない精神的な状態は、部屋の状態に正比例します。
本を読んで心が変われば、部屋も変わるのです。