あなたは、予備をいくつ持つタイプですか。
トイレットペーパーの予備、洗剤の予備、鉛筆の予備、消しゴムの予備。
予備には、さまざまな種類があります。
たしかに予備があれば、突然必要になったとき、困らずに済みます。
しかし「予備」は、曖昧です。
予備を意識し始めると、悪循環が始まります。
「あれも予備が必要。これも予備が必要。それも予備が必要」
あらゆるものにおいて、予備が必要ではないかと、思えてくるのです。
完全を意識すると、切りがありません。
予備をたくさん持つほど、整理整頓の手間も増えます。
今すぐ使うものより、いつか使う予備のほうが多くなります。
部屋の掃除を妨げてしまうのです。
どうしても必要な予備は、必要最小限に抑えることが大切です。
予備を持つときは、もう一度、よく考えてみましょう。
「これは本当に予備として必要な物なのか」と、自問自答をするのです。
物によっては、いっそのこと予備を買わないのも、賢い選択です。
必要になれば、そのときに買えばいいのです。
たとえば、歯ブラシや歯磨き粉の予備は、必要になったら、近くのコンビニですぐ買えます。
24時間営業の店で販売されているものは、予備を持つ必要がないものの1つです。
困ることがあっても、すぐ手に入れられるなら、普段から予備を持つ必要がありません。
あるいは、友人から借りるのもいいアイデアです。
その一方、予備が必要な物もあります。
たとえば、けがの治療に必要な道具や薬などは、予備を持つ必要があります。
いざというとき、1分1秒でも早く準備が必要であり、不足が許されません。
こうした判断基準を、自分なりに持つことが大切です。
部屋の広さは、有限です。
予備を否定しているわけではありませんが、必要最小限に抑えることが大切です。
本当に必要な物だけ予備を持つように、いま一度、強く意識してみましょう。
ずいぶん部屋のものの量が減るはずです。