「あの人は死ぬまで働くらしいよ。あらあら、お気の毒に」と言う人がいます。
「死ぬまで働く」というのは、少々ネガティブな響きに聞こえるかもしれません。
定年後は年金で悠々自適に暮らせるかのと思いきや、現実は想像と違っていることがあります。
年金はスズメの涙で、経済的な余裕がないなどの理由から、働かなければいけない人もいます。
しかし、死ぬまで働くことを不幸なことだと決めつけないことです。
死ぬまで働くことは、むしろ幸せなことです。
働くことは社会貢献です。
「役割がある」「やれることがある」「やりたいことがある」というのは素晴らしいことです。
仕事をすることは、社会に役立つことをするということ。
社会のために仕事ができることは嬉しいことです。
社会に立っている実感は、生きがいや自己効力感にもつながります。
仕事をしていると、社会とのつながりを持てます。
仕事を通して人との接点が生まれ、コミュニケーションがあったり、お客さんから「ありがとう」と言われたりします。
定年退職後、することがなくてぼうっとした日々を送るくらいなら、何でもいいので仕事をしているほうが充実した日々を送れます。
体力が衰えていて、若いときほど精力的な仕事はできなくても、無理のない範囲で働けば、素晴らしい社会貢献を果たせるのです。
働いているうちはぼけません。
仕事をしていれば、少なからず頭や体を使うことになるので、現役中はぼけないのです。
仕事を通して学びや発見の機会も得られるので、年齢を重ねてもどんどん成長していけます。
仕事による収入もあるので、欲しいものが買える余裕も生まれます。
ときどき旅行に行くこともできるのです。
仕事が充実している人は「生涯現役」という言葉をよく口にします。
本当に仕事が好きでたまらない人は、仕事を辞めたくないので、死ぬまで仕事をしたくなるのです。
死ぬまで働くことを不幸なことだと考える人は、そもそも嫌々仕事をしている人に多く見受けられます。
仕事が嫌なら、自分に合った仕事をすればいいのです。
たとえば、やりやすい仕事、楽しい仕事、好きな仕事などがあります。
収入が少なくても、自分に合った仕事であれば、楽しく働けるし、長く続けられます。
死ぬまで働く人がいるからといって、不幸なことだと決めつけないことです。
「自分が社会に役立っている」という感覚は、生きる糧になります。
死ぬまで働くことは、むしろ幸せなことなのです。