あなたの生活には「仕事に役立たないこと」をしていますか。
「趣味でも遊びでも、少しでも仕事に役立つことがいいだろう」と考える人は多い。
本は仕事に関係するものを読み、テレビや映画は仕事に関係するものを視聴して、旅行は仕事に関係している場所に行く。
仕事に関係のないことは、スキル・キャリア・収入にもつながるわけでもなく、無意味に思うかもしれません。
時間やお金の浪費につながるだけであり、時間とお金の無駄になると考える人もいるでしょう。
仕事に役立つかどうかで、する・しないの判断をしている人も多いのではないでしょうか。
もちろん仕事に役立つことのほうが有益に思えますが、ここが落とし穴です。
仕事に役立つことばかりでは、生き方が息苦しくなって退屈になります。
取り組むことに偏りが生まれ、似たり寄ったりになります。
同じような行動パターンが増えたり新しい刺激も少なかったりして、なかなか自分の殻を破れません。
仕事に役立たないことが1つもないということは、生活のすべてが「合理主義」「効率主義」に偏っています。
日常のすべてが想定内や予定調和になってしまい、人生の豊かさを制限することになるのです。
そこで大切なのは「仕事に役立たないこと」です。
人生には役立たないことが必要です。
仕事に何の役にも立たないものはありますか。
仕事に役立つことも素晴らしいですが、その限りではありません。
登山でも、ダンスでも、旅行でもいいのです。
1つくらい仕事に役立たないことをすることです。
仕事に関係ないことだからこそ、仕事を忘れられます。
仕事を忘れられるから、リフレッシュやストレス解消になるのです。
仕事に役立たないことであっても、後になって仕事に役立つことも少なくありません。
意外な瞬間、気づきや学びをもたらすことは少なくありません。
点と点がつながって線となり、思いもよらない価値や発見をもたらします。
そこで得た知識や発想力が、仕事のヒントやアイデアにつながることがある。
新しい出会いが生まれ、ご縁につながることもよくあることです。
人生では、仕事に役立たないことが1つくらいは必要です。
取り組む理由は「楽しいから」「面白いから」「興味があるから」でいいのです。
「多様性」という言葉が生まれて久しいですが、自分の中にも「多様性」を作り出していきましょう。
何の役にも立たないことは、何かの役に立ちます。
仕事に役立たないことが、人生を豊かにするのです。