本音で話してくれる人は、嫌われがちです。
人を不快にさせやすいからです。
本音は耳に痛い言葉です。
厳しい本音に強いショックを受けることも珍しくありません。
「なんてひどいことを言うのだろう!」と憤りを感じ、その人を嫌いになるかもしれません。
しかし本当のことを言うと、本音を言ってくれる人ほど大切にしなければいけません。
そこには「建前」がないからです。
多くの人は、嫌われないように建前で話します。
かわいいうそが混じった、聞こえの良い言葉を並べます。
あなたがそうであるように、相手もそうです。
社交辞令のオンパレードであり、表向きの言葉ばかり。
友人であっても、なかなか本音を話してくれることは少ないものです。
聞こえの良い言葉は良い気分にさせてくれますが、そればかりでは成長できません。
自分の悪いところや足りないところに気づけず、成長ができなくなります。
だからこそ、本音を言ってくれる人は大切です。
稚拙な誹謗中傷ではなく、正直な本音であれば、耳を傾ける価値があります。
本音を言ってくれるのは、悪意があるわけではありません。
本音にむっとするかもしれませんが、悪気があってそうしているわけではないことを理解してください。
むしろあなたのことを真剣に考え、大切に思ってのことです。
親や友人が本音で話してくれるのは、本当にあなたのことを心配しているからです。
特に尊敬できる人からの本音は必聴です。
上司、先輩、師匠など、尊敬できる人からの本音ほどありがたいものはありません。
厳しい本音にびしっと打たれ、背筋がぴんと伸びます。
そして目を背けていた現実をわからせてもらえるのです。
本音を悪口と誤解しないことです。
本音は悪口ではありません。
言われた瞬間はむっとするかもしれませんが、感情を抑え、心を開き、耳を傾けてみてください。
「たしかにそのとおり」と思えるところがあるはずです。
本音は、貴重な助言です。
今の自分にとって必要な言葉であり、ブレイクスルーにつながる言葉です。
なかなか人が言ってくれない貴重な言葉ですから、大切にしなければなりません。
苦い薬のほうが効き目があるように、厳しい本音ほど効き目があります。
本音で話してくれる人を憎んではいけません。
むしろ本音で話してくれる人こそ大切にしましょう。
苦手な人かもしれませんが、きっとあなたのためになります。
苦手なままでもいいので、挨拶くらいの関係を保っておくことです。
人生では、本音を言ってくれる人が必要です。
本音を言ってくれる人を大切にすれば、人生に良い風が吹くのです。