本が読めることはありがたいことです。
本は知識の宝庫です。
実用書には、著者の知識・知恵・経験が詰まっています。
本を読めば、失敗をしなければ得られないはずの貴重な教訓を前もって学べます。
失敗やトラブルを避けられるようになり、人生を賢く生きられるようになります。
本は、人生のショートカットができるツールなのです。
小説や漫画であれば、独創的でユニークな世界を楽しませてくれます。
わくわくどきどきさせてくれる物語があって、私たちを飽きさせません。
時にはこの世ではあり得ないような世界も見せてくれ、楽しませてくれます。
読み出すと、次の展開が気になって、手が止まらなくなるのです。
本は、疑似体験ができるツールでもあります。
自分一人の人生で経験できることは限られています。
本を読むことで、普段の自分の生活ではできないようなことを疑似体験させてくれ、人生の幅がぐっと広がるのです。
今でこそ本は世の中にあふれていますが、昔は違いました。
日本の場合、庶民が自由に本を読めるようになったのは、江戸時代中期に入ってからです。
寺子屋の普及によって識字率が上がったことに加え、貸本屋が登場したことにより、庶民が気軽に本を楽しめるようになりました。
それまで本といえば、公家・武家・僧侶など、特定の知識階級の人たちだけが触れられるものでした。
これは日本だけでなく、世界に目を向けても同じことです。
人類の歴史から見ると、庶民が気軽に本を読めるようになったのは、わりと最近のことなのです。
だから本に感謝です。
本が高いと言う人がいますが、誤解です。
著者の貴重な知識・知恵・経験をわずか数千円で得られるのですから、むしろ安いと言えます。
1冊の本との出会いが人生を変えることもあるのですから、お金を出し惜しみするほうがもったいないことです。
活字を楽しめること、知識が得られること、自由に勉強ができることはすべて、幸せなことなのです。