あるところに、悪口を言わないと決断した人がいました。
「よし、人の悪口はやめる! もう二度と悪口を言わない!」
今まで文句も悪口もずけずけ言っていましたが、ある日そんな自分が嫌になりました。
悪口を言うのはかっこ悪いことだと気づきました。
心を入れ替え、もう二度と悪口を言わないと誓いました。
悪口を言わない決断は素晴らしいことです。
悪口は、他人を傷つけるだけでなく、自分の印象も悪くします。
悪口をやめれば、気持ちのいいコミュニケーションをしやすくなり、周りからの印象も良くなります。
悪口を言わない決断は、生まれ変わるのと同じくらい、大きな変化があります。
ところが、1つ困った問題がありました。
自分の所属グループが、悪口を言い合うグループだったのです。
職場の人の悪口を言ったり、通りすがりの人の悪口を言ったりなど、日頃から悪口のオンパレードです。
仲間に「悪口を言うのは良くない」と説得しても、変な顔をされるだけでした。
これは厄介な問題です。
世の中には悪口好きな人がいます。
せっかく悪口を言わない決断ができても、悪口グループに所属していては、自分を変えるのは困難です。
周囲の雰囲気に飲み込まれ、再び元に戻ってしまいます。
こんなとき、どうすればいいのでしょうか。
悪口グループを抜けましょう。
悪口グループに所属していても、不自然に浮くだけです。
居心地が悪いのに、無理に居続ける必要はありません。
悪いことをしているように感じるかもしれませんが、誤解です。
悪いことでも何でもありません。
あくまでグループを抜けるだけであり、裏切るわけではありません。
そもそもグループを抜けるのは自由です。
契約でも何でもありません。
悪口グループに所属しているかぎり、自分を変えられません。
私たちは、所属グループを選ぶ自由があります。
心を入れ替えたとき、所属グループを変える必要があることは珍しくありません。
グループを抜けるとき、相手から文句を言わることもあるかもしれません。
ほうっておけばいいのです。
裏切り者と言われようと気にしません。
悪口だけで結束しているグループは見苦しいだけです。
グループを抜けるときには気を遣いますが、ここが正念場です。
引き止められても、何を言われても、しっかり振り切ります。
自分の人生は自分が決めるように、自分の環境は自分で決めることです。
人生に関わることですから、信念を貫くことが大切です。
悪口グループを抜けたとき、本当に意味で、生まれ変わったことになるのです。