ときどき人から紹介していただけることがあります。
紹介されるのは光栄なことです。
紹介による出会いは、紹介者の信用があるため、単独で出会うより仲良くなりやすい傾向があります。
夫婦が知り合ったきっかけに「友人からの紹介」が多いのも、そのためです。
突然出会うことになっても、相手とスムーズに仲良くなれることが多い。
どれだけデジタル社会が浸透しても、紹介がなくなることはありません。
スムーズな出会いには、今も昔も、紹介は有効な手段です。
紹介されたら、その後が大切です。
紹介者への感謝と事後報告を忘れていませんか。
紹介されたままで終わるのはよくありません。
紹介者は「その後2人はどうなったのだろうか」と気になるものです。
「今でも関係が続いているのか」
「もう関係が途切れたのか」
「何かトラブルが起きていないか」
「紹介が気に入らなかったのか」
「紹介がありがた迷惑になっていないか」
何も音沙汰がないと、まだ関係が続いているのかわかりません。
せっかく紹介をしたのに、何も連絡がないと残念に思います。
感謝も事後報告もないと「この人にはもう紹介しない」と残念に思われ、次の紹介をしてもらえなくなります。
紹介するのは、パワーを使うものです。
わざわざ出会いの場をセッティングしてもらったのなら、何かお礼の一言くらいあってもいいはずです。
誰かに人を紹介してもらったら、マナーとして心がけたいことがあります。
それは「紹介に対する感謝と事後報告」です。
紹介者の労をねぎらう気持ちがあるなら、一言でもいいので、きちんと感謝と事後報告を伝えることです。
感謝と事後報告は、紹介された数日後・数週間後を目安にしましょう。
相手から「どうでしたか」「どうなりましたか」と聞かれる前に、自分から感謝と報告をすることです。
自分から進んで事後報告をすることで積極性が伝わります。
たった一言でいいのです。
「先日はご紹介いただきましてありがとうございました。その後、来週にまた会うことになりました。○○さんのおかげです」
「この前は貴重なご縁を与えていただきましてありがとうございます。今も仲良くしています。昨日もメールをしたばかりです」
これだけでよい印象が相手に伝わります。
どんなにささいな紹介であっても、感謝と事後報告をすることです。
「紹介したかいがあった。また機会があれば、誰か紹介してあげよう」と喜んでもらえるでしょう。
時間と労力を割いて紹介をセッティングしてくれたのですから、紹介への感謝と事後報告をするのは必須マナーです。
紹介してもらった相手の悪口を言わないことです。
「いまいちな出会いでした」
「残念な人でした」
「ちょっと性格が気になりました」
不満な点があっても、ストレートに伝えるのはよくありません。
わざわざ紹介者に伝える必要はありません。
相手に失礼なだけでなく、紹介者の好意に泥を塗ることにもなります。
不快感があったとしても、感謝だけ伝えるようにしましょう。
その後、紹介された相手と関係が途切れたとしても、きちんと感謝だけは伝えたい。
「先日はご紹介いただきましてありがとうございました。○○さんには感謝しています」
「今は連絡を取らなくなりましたが、ご紹介には心から感謝しています。ありがとうございました」
貴重な場をセッティングしてくれたお礼を伝えましょう。
感謝と事後報告をすれば、気持ちのよい流れが生まれ、次のご縁が巡ってくるのです。