動物園に行くと、たくさんのサルがいます。
水族館に行くと、たくさんのペンギンがいます。
日本庭園に行くと、たくさんコイが優雅に泳いでいます。
同じ種類の動物がたくさんいると、どれも同じように見えます。
どれも同じ顔・同じ体つきに見えます。
ここに誤解があります。
どれも同じに見えるかもしれません。
私たちはいつの間にか、大ざっぱな見方をしているところがあります。
しかし、そうではありません。
目をこらしてじっくり観察すると、それぞれに違いがあることに気づきます。
あるサルは体格が良かったり、あるサルは毛並みがきれいだったりします。
あるペンギンは堂々としていたり、あるペンギンはおどおどして臆病者だったりします。
コイも一匹ごとに模様が異なっていて、ユニークです。
見た目は同じように見えても、よく観察すると、それぞれ特徴や違いがあります。
動物園の職員は、きちんと一匹一匹のサルをきちんと見分けます。
水族館の職員も、一羽一羽のペンギンをきちんと見分けます。
日本庭園で働くスタッフは、一匹一匹のコイをきちんと見分けます。
それぞれに個性があるのです。
人の場合、一人一人を識別するのに、人以外の動物になると、どれも同じという見方になっているところがあります。
動物は、工業製品とは違って、1つとして同じものありません。
同じように見えていても、実はアイデンティティーが存在しています。
それぞれにユニークな特徴があります。
この世にまったく同じ人は1人もいませんが、それはほかの動物たちも同じことです。
サル・ペンギン・コイを含め、あらゆる動物には個性があります。
動物も1つとして同じものがいないことに気づきます。
一匹一匹、一羽一羽、それぞれ違いや特徴があって、ユニークな存在です。
サル、ペンギン、コイだけではありません。
犬や猫、鳥や魚にも同じことが言えます。
どれも同じように見えますが、じっくり観察すると、それぞれに個性があります。
長く付き合っていると、性格の違いがあることにも気づかされるでしょう。
この点に気づくと、ぱっと世界が広がります。
動物たちの個性にも目を向けましょう。
個性は、人だけでなく、他の動物にも存在しているのです。