嫌なことがあると、いらいらします。
不快なことがあると、ストレスを感じます。
怒りや悲しみの感情が、心の中で湧き起こる。
そこでぐっと我慢して、しっかり感情をコントロールします。
深呼吸をしたり時間を置いたり空を眺めたりすれば、荒ぶった感情もいずれ収まります。
すっかり落ち着きを取り戻したら「良かった、良かった」とほっとするところでしょう。
一件落着と思われますが、ここが大切です。
実は完全に問題が解決したわけではありません。
怒りやいらいらが収まったからといって、元通りになったわけではない。
表向きは普通に戻ったように見えますが、心の奥では、我慢した分だけストレスがたまっているのです。
ここに気づくか気づかないかです。
「気持ちが落ち着いたからもう大丈夫だね」と放置していると、知らないうちに心の奥でストレスをためることになるのです。
怒りが収まっても、ストレス解消は必要です。
感情が収まったから一件落着ではありません。
感情が収まっても、ストレス解消を忘れないでください。
趣味に打ち込んだり、運動で汗を流したり、友人とおしゃべりを楽しんだり。
心の奥でため込んでいるストレスを、趣味や運動できちんと解消させたとき、初めて一件落着といえるのです。