大切なことは、知識より知恵です。
知識は、時代とともに変わります。
消えたり、新しく増えたりします。
一方、知恵は、今も昔もこれからも変わりません。
普遍的なことです。
たとえば、1,000年前はCDという知識はありませんでした。
今はCDという知識が使われています。
1,000年後にはCDという知識は、すでに使われなくなっていることでしょう。
それに対して「媒体を使って伝える」という知恵は1,000年前も、現在も、1,000年後にも存在します。
媒体は「石」→「本」→「インターネット」→「?」と変わっています。
しかし「媒体を使って伝える」という知恵そのものは何も変わっていません。
伝えるための「手段」が変わるだけで、そのための「ノウハウ」は変わらないのです。
私は作品の中で、知識より知恵に力を入れて伝えるようにしています。
「どうなる本」ではなく「どうする本」を書いています。
昔も今もこれからも参考になる知恵です。
私はこの本の中でたくさんのことを言っているようですが、実は1つのことしか言っていません。
「大切なことは、物質的豊かさより、精神的豊かさ」
この1つのみです。
これを具体的にわかりやすく説明しています。
そのために、笑うこと、好き、礼儀、友人、知恵、謙虚、1人の時間、挨拶、行動、時間などの話をしています。
別々の話をしているようですが、1つの話しか、していません。
精神的豊かさを、具体的に一つ一つ話しているのです。
知識だけでは、ただの点です。
それだけでは、何もできません。
知恵があるから、知識を使って、何かができるのです。
知識は経営学、建築学、情報技術、音楽といろいろあります。
それも時間が経てば、その知識は変わります。
しかし、笑うこと、好き、礼儀、友人、挨拶、時間、空間、謙虚などは、これからもずっと変わりません。
時代が変わっても、大切な精神的な知恵です。
これがしっかり身についていれば、いつでも、どこでも、何でも、誰とでもうまくやっていけます。
知識だけを持っている人は、本人は知っているだけで使えません。
使い方を知らないからです。
使われる人になります。
使う人に共通しているのは、知恵を持っているということです。
知識をうまく使うために、知恵を身につけることが大切です。
人生を生き生き積極的に生きるために、知恵を身につければいいのです。
実は、幸せの正体は1つではありません。
幸せはたくさんあります。
幸せは無限にあります。
たくさん姿形を変えて、変化しています。
幸せに気づくために、知恵を身につけましょう。
知恵を身につければ、幸せのために人生を臨機応変に生きていくことができるのです。