街を歩いていると、よく友人同士で群れをなして行動しているのが目につきます。
それはそれで、結構なことです。
友人と一緒にいると楽しみは2倍に、悲しみは半分になります。
しかし、だからとはいえ「行動するときはいつも友人と一緒」というのでは困ります。
「寂しさを紛らすためにいつも友人といる」
「友人と一緒にいるほうが楽しいから」
いろいろな理由があることでしょう。
しかし、本当の成長のためには「1人の時間」が必要です。
自分と話をするためです。
友人と話しているときは、友人の意見です。
自分が経験したことや自分が感動したこと、自分が悩んでいることなど、それらを本当に消化するのは、自分です。
本を読みながら、1人の時間を楽しむことでもかまいません。
1人で買い物に行くことでもかまいませんし、1人で旅行することもよいことです。
自分で考えたことは、自分の身となり血となって確実に身についていきます。
私の友人の1人に、ギタリストがいます。
彼はいつも一匹狼になり、身の回りの問題について深く考えています。
「なぜいつも1人でいるの」と聞くと「1人のほうが自分のことを考えることができるから」と言いました。
彼は「1人の時間」によって、自分を見つめているのです。
1人にならないと、冷静に自分のことを考えることができないことを知っているのです。
間違ってもいいのです。
答えを受け売りで見つけるのではなく、自分が考えて出した答えで間違うほうが、本人には成長します。
1人の時間を、毎日30分だけでもかまいません。
1日の中に「1人の時間」を持つようにしましょう。
1人で行動する人が、成長できるのです。