「得意な仕事だけをしたい。苦手な仕事はしたくない」
社会人の心の叫びです。
苦手な仕事は避け、得意な仕事だけに専念したいというのは、社会人の誰もが思うことではないでしょうか。
ところが社会で仕事をしていると、そうもいきません。
得意な仕事だけすればいいというわけにはいかず、苦手な仕事をしなければいけないときがあります。
さて、ここであなたに質問です。
得意な仕事と苦手な仕事の2つをしなければいけない状況があるとします。
特に優先はなく、それぞれ仕事量も同じだとします。
あなたなら、どちらから始めますか。
どちらから始めても大差はないように思えますが、実際はそうでもありません。
ここで、苦手なことから取り組もうとする人がいます。
学校の給食では「嫌いなものから食べなさい」と教わった人も多いでしょう。
そのときの習慣が残っているためか、まず苦手な仕事から取り組もうとする人がいます。
これは要注意です。
最初に苦手なものから取り組むと、なかなか調子が上がりません。
なかなか楽しめないうえ、仕事のスピードも遅くなりがちです。
苦手であるゆえに、完了に長い時間を要することも少なくありません。
思ったより時間を取られると、予定が狂います。
ようやく得意な仕事に取りかかるときには「時間がない!」と周章狼狽することになるのです。
こういうときは、得意な仕事から取りかかりましょう。
調子を上げられるからです。
得意な仕事は、わくわくしながら楽しく取り組めます。
てきぱき手際よく進められるので、勢いとスピードが生まれ、早く片づけられます。
得意な仕事は、計画の見積もりもしやすい。
仕事が終われば、達成感が得られて快感です。
得意な仕事で調子を上げておけば、その勢いを生かして、苦手なことに取り組めるのです。
余った時間を苦手な仕事に投下できることもメリットです。
学校の試験でも、解ける問題から取り組み、時間のかかる問題は後回しにするのが定石ですが、それは仕事でも同じです。
得意な仕事から始めたほうが、とんとん前に進むので、精神衛生が良くなります。
時間管理がうまくいき、全体として結果を出しやすくなるのです。