毎年宝くじの時期になると、宝くじ売り場の前に長い行列ができます。
かんかんと太陽が照りつける暑い夏であろうと、こんこんと雪が降りしきる寒い冬であろうと、黙々と並んでいます。
「今回こそ当てるぞ!」「1等を当てたい!」「宝くじに当てて人生を変える!」と、それぞれが夢を持っています。
宝くじに並ぶ人を見て「どうせ当たらないのに……」と思っていませんか。
いいえ、違います。
宝くじに並ぶ人をばかにしてはいけません。
たしかに宝くじは、まず当たりません。
ご存じのとおり、宝くじの当選確率は天文学的に低いことで知られています。
宝くじ1等に当たる確率は、1000万分の1とも2000万分の1とも言われています。
限りなくゼロに近い。
とてもつもなく広い砂漠で、ダイヤモンドを探し当てるようなものです。
天文学的に低い確率ですが、宝くじ売り場に並ぶ人たちは、とにかく諦めていないのです。
私たちは簡単に諦めがちです。
確率が低いことには手を出しません。
「1パーセント」と聞くと、可能性がないように感じます。
無理に決まっていると決めつけ、見向きもしません。
確率が1パーセントしかないと、ほとんどの人が無理だと思って諦めます。
しかし、宝くじに並ぶ人は違います。
1等に当たる確率を「1000万分の1」とします。
百分率で言えば「0.00001パーセント」です。
彼ら彼女らは、確率が0.0001パーセントしかない状況でも、夢を諦めていません。
「可能性はある!」「人生を変えてみせる!」「今回こそは!」と、前向きな考えを持って並んでいます。
天文学に低い確率でも、希望を捨てず、夢を信じているのです。
可能性が低くて諦めそうなとき、あるいは、可能性が1パーセントしかなくて絶望したとき。
そんなときは、宝くじに並ぶ人を思い出してください。
0.00001パーセントに比べれば、1パーセントは高確率です。
「1パーセントしかない」ではなく「1パーセントもある」と思えるはずです。
希望を捨てないことです。
どれだけ可能性が低くても、ゼロでなければ、希望はあります。
夢を持つことは大切です。
宝くじに並ぶ人から学ぶこともあるのです。