「お金持ち」
そんな人は、どんな人を想像しますか。
テレビや雑誌などでお金持ちの特集をすることがありますが、登場するお金持ちは決まって「仕事を一生懸命にしている人」です。
不思議と宝くじで当たったお金持ちが、メディアに登場することはありません。
仕事をして普通に働いて多くお金を稼げば、累進課税により税金を持っていかれます。
お金を稼いでも、稼ぐ金額が多くなるほど税金を引かれますから、なかなかお金持ちになれない世界です。
しかし、宝くじは、税金が引かれない所得(非課税)になりますから、そのまま自分の収入になります。
宝くじで当選すると、自分の収入になるので、お金持ちの特集に登場してもおかしくありませんが、一度も見たことがありません。
不思議だとは思いませんか。
実は、これにはある仕組みがあるのです。
こんな言葉を聞いたことはありませんか。
「宝くじで当たったお金は、水のように使ってしまう」
宝くじは、努力せずして儲けたお金です。
ゆえに、使うときにも大胆に使ってしまい、すぐなくなってしまうのです。
「1億当たれば何をする?」と聞けば、すぐ仕事を辞めて、遊びまくるといいます。
仕事も苦労もしないで、自分を磨くことを忘れた人間が、果たして本当に素晴らしい人生を歩むことができるのでしょうか。
私は、現実の世界でそうした話は一度も聞いたことがありません。
見たことがあるのは、テレビやドラマ、漫画の世界だけです。
テレビやドラマ、漫画では華やかに描いていますが、現実は違います。
しかし、自分が一生懸命に働いたお金は違います。
汗水流して稼いだお金は、気持ちがこもっているだけに、使うときも慎重になります。
節約意識が強くなり、本当に必要な物事しか、お金を使わなくなります。
たしかに自分で稼ぐほうが金額は小さいですが、大胆に使うことがありませんから、結果としてお金が貯まるのです。
たとえ宝くじで大当たりしても、お金がなくなってしまうから意味がないのです。
「当たらなければ儲からないが、当たっても儲からない」という罠に、多くの人がはまっています。
勉強をして、世の中の事情を知っている人は、早い時期にこの事実に気づきます。
宝くじで儲けるより、一生懸命、勉強と仕事をして稼ぐ方法に頼るようになります。
一生懸命に勉強をして、一生懸命に仕事をするほうが、お金持ちへの近道になるのです。