天職を見つけるきっかけは、必ず学生生活のどこかにあります。
学校では多種多様な学びを得ることができますから、そのどこかで天職に関係する一瞬があるはずです。
学校ほど、いろいろな勉強をする場所はないのですから、自分の天職に触れる勉強を一切していないというはずがないのです。
自分では天職を意識していませんから「これだ」と気づくことができません。
しかし、後からになって「そういえば、不思議とあれだけは得意だったな」ということに気づきます。
自分が何者かを知るためには、さまざまなことに挑戦してみましょう。
成長の伸びぐあいを見ることで、才能に気づくことができ、天職を知るきっかけになります。
私は学生時代から、作文だけは得意でした。
特に、感想文は得意でした。
書く準備をしていないにもかかわらず、書き始めると次から次へと書くことが思いつき、誰より早く書き終えてしまいました。
とは言うものの、学生のころの私は「さっさと終わらせてしまおう」というくらいにしか思っていませんでした。
文章を書くことはお手のものだったので、作文という宿題を与えられた私は、さっさと終わらせる程度にしか思っていませんでした。
今になって考えると、自分には「書く作業が向いている」ということだったのです。
不思議と作文がすらすら書ける自分は、天職に触れている瞬間でした。
私は文章を書く仕事をしていますが、学校の作文の宿題を延長でしているようなものです。
私は全然頑張っていないのです。
ただ、ありのままの自分を出しているだけです。
苦しさより楽しさがあります。
私は、これが本当の自分なのだと思います。
そもそもそういう性格、素質があるのですから、それに従った生き方をするほうが自然であり、無理がありません。
天職を見つけるためにまずすることは、学校生活を十分に楽しむことです。
自分にとって、不思議とできる勉強や分野が必ずあるはずです。
その「不思議とできる分野」を見つけ出し、そこから本当の自分、天職を知るきっかけにしてしまいましょう。