勉強ばかりする人は、頭でっかちになります。
知識ばかりであふれてしまい、たしかに頭はよくなりますが、すべてを知識で考えてしまうため、理論はあっても実践がありません。
自分は行動しないのに、批評ばかりを述べる評論家のようになります。
一方、体験ばかりに頼る人は、経験が体に染み付いていても、うまく言葉で表現できなくなります。
行動するのはいいのですが、それをうまく表現できないというのも、もったいないことです。
プロ野球で大成した人が、必ずしも優秀な監督になれるとは限りません。
自分がやればできるものの、説明ができないと他人に伝えることができなくなります。
車の運転では、体験だけがすべてではありませんね。
交通ルールを覚えるために、体験だけでなく知識も詰め込みます。
しかし、知識だけ詰め込んでいても、体験が伴っていなければ、車は運転できません。
頭の中で「運転できるだろうな」と思っても、いざハンドルを握ると、どうコントロールすればいいのかわからないのです。
車の教習所では「筆記試験」と「実技試験」の両方がありますね。
両方に受からなければ、運転免許がもらえないという仕組みになっています。
よくできているシステムです。
本当に習得をしたいときには、体験と知識の両方が必要です。
片方だけでは、車の車輪が片方しかないように、うまく進まなくなります。
知識と体験の両方の車輪があって、初めてうまく進むのです。