「○○さんがあなたのことをこんなふうに悪く言ってたけど、気にしなくていいよ」
そんなセリフを口にする人がいます。
友人のことを悪く言う人がいれば、親切心から本人に伝えたくなるのでしょう。
「悪いことは伝えておくほうがいい」「本人に知らせることが友人としての役目」と考えているのかもしれません。
しかし、それは余計です。
良かれと思って本人に伝えたくなりますが、良いことではありません。
悪口の伝達になっています。
悪口の拡散に加担することになります。
自分では励ましているつもりかもしれませんが、実際にやっていることは、悪口のリレーです。
伝えなくていいことをわざわざ伝えている状態です。
「気にしなくていいよ」と励ましで締めくくっていますが、励ましになっていません。
「気にしなくていい」というセリフが、かえって悪口らしさを強調させています。
下手な励ましが逆効果となり、友人はますます傷ついてしまうのです。
人間関係で大切なことは「人の悪口は、自分のところで遮断する」です。
悪口のリレーには参加しません。
人の悪口が自分の耳に入っても、わざわざ別の人に伝えず、自分のところで遮断するのが賢明です。
下手に悪口をリレーすると、自分まで悪者扱いや共犯者扱いをされかねません。
友人本人に伝えるのはもちろん、他の人にも伝えないこと。
誰かが自分の友人を悪く言っていても、わざわざそれを本人に伝える必要はありません。
人の悪口は、自分のところで遮断しましょう。
「悪口の絶縁体」になるのが一番です。