あなたはストレスに悩んでいるのは「ノルマ」に原因があるのかもしれません。
ノルマはメリットもありますが、デメリットもあるため、設定には注意が必要です。
もちろんノルマにはメリットがあります。
目指すべき1日の目標となり、段取りや計画を考えやすくなります。
やる気が湧いたり、びしっと気合が入ったり、集中力を発揮できたりなど、カンフル剤のような役目も果たします。
クリアできれば、達成感が味わえて気持ちがいい。
ノルマが多くの利益をもたらすのは事実です。
しかし「ストレス対策」という観点で考えるなら、ノルマには要注意です。
ノルマがあると「やらなければいけない」という感覚になります。
ノルマを達成するために、自分にむちを打って無理をしなければいけない場面も出てきます。
夜寝るときも「明日もノルマが大変だ」と思って、寝付きに影響することもあるでしょう。
ノルマが大変であればあるほど、ストレスで胃がきりきりしてきます。
ノルマを達成できないと、自分を責めたり罪悪感に苦しめられたりして悩まされる。
あまりにノルマが厳しいと、過大なストレスがかかり、心身の不調を招くことも少なくありません。
ノルマは、純粋な気持ちに影響することもあります。
ノルマを作った瞬間「義務」になってしまい「強制感」が生まれます。
興味が薄れたり面白さが半減したりして、楽しいことも楽しめなくなってしまうことが少なくありません。
あなたが今している仕事は、ノルマが必要な仕事でしょうか。
ノルマが必要な仕事もありますが、そうでない仕事もあります。
一度立ち止まり「今やっている仕事は本当にノルマが必要なのだろうか」と考えてみてください。
「何事もノルマが必要」という思い込みにとらわれていないか、一度振り返ってみることが大切です。
自営業や自由業など、融通が利く仕事であれば、あえてノルマを作らないことも選択肢です。
もともとノルマが好きな人もいるかもしれませんが、ストレスを減らしたいなら、できるだけノルマはなくしておくのが正解です。
ノルマをなくす代わりに大切にしたいのは「最善主義」です。
「ベストを尽くす」
「やれるだけやる」
「行けるところまで行く」
マイペースで取り組んでいきましょう。
最善を尽くす方針にすれば、ノルマを達成できなくて悩むことはありません。
一気にストレスが減って、精神衛生上も良くなります。
日によって仕事結果に変動はありますが、少しペースが落ちたとしても、健康を優先させたほうが、長い目で見て得策です。
仕事の都合で、ノルマから逃げられない状況もあるかもしれません。
ノルマがあったとしても、量を減らす努力ならできるのではないでしょうか。
上司や取引先に相談すれば、理解が得られるかもしれないので、一度検討してみてください。
ゼロにできなくても、量が減るだけでも、心身の負担がずいぶん楽になります。