ことあるごとに「疲れた」とつぶやく人がいます。
「疲れたなあ……」
「ああ、疲れた……」
本当に疲れたときであれば、まだ口にするのもわかります。
大きな仕事を終えた後や激しい運動をした後など、心身がへとへとになっているときであれば「疲れた」というのも当然です。
しかし、安易に口にしているなら要注意です。
日頃から口癖になっているなら、できるだけ直しておくほうがいいでしょう。
「疲れた」が口癖になっていると、疲れやすくなるからです。
「疲れた」と口にすると、自分が発した言葉を自分の耳で聞くことになります。
疲れの自覚が促されるだけではありません。
悪い自己暗示もかかるようになるため、どっと疲労感が襲ってくるのです。
口に出す言葉は大事です。
たとえそれが軽い気持ちであったとしても、自分の耳で聞くことになります。
疲れていなくても「疲れた」と口にすると、不思議と疲れているような錯覚を覚えます。
ある研究においても「疲れた」という口癖は、脳のパフォーマンスを低下することで知られています。
うそだと思うなら、試してみればわかります。
元気なときであっても「疲れた、疲れた」と繰り返していると、次第にだるさを感じるでしょう。
悪い自己暗示がかかったのです。
疲れやすいから「疲れた」という口癖になるのではありません。
「疲れた」という口癖があるから、疲れやすくなるのです。
「疲れた」が口癖になっている人は、疲れやすい体質になるため注意が必要です。
忘れてならないのは、周囲にいる人への影響です。
ぶつぶつ口にしていると、周囲の人の耳に入ります。
「疲れた」と言われて嬉しい人はいません。
悪気はなくても、相手を不快な気持ちにさせたり元気を奪ってしまったりして、迷惑をかけることがあります。
あまり口癖がひどいと、うっとうしく思われるでしょう。
周囲から距離を置かれ、孤立を促すことにもなりかねません。
「疲れた」という口癖があるなら、注意しましょう。
言葉遣いは心遣いです。
心の中で思うことはあっても、口に出すのは慎むのが得策です。
少なくとも気持ちの良い口癖ではありません。
禁句ではありませんが、口癖になっているなら、直しておくほうがいいでしょう。
「疲れた」という口癖があるなら、自分のためにも周りのためにも、直しておくことをおすすめします。
「口に出すのは本当に疲れたときだけ」というルールにしておくのが賢明です。