鏡を見てください。
目つきが悪くなっていませんか。
目元が枯れたようになっていませんか。
それは、最近涙を流していないせいかもしれません。
最後に泣いたのは、いつですか。
思い出せないくらい泣いていないなら、大変です。
それは、心の冷たい大人になりつつあります。
私たちは「涙は我慢するもの」という考え方を植え付けられてきました。
強くたくましくなればなるほど、涙を流すこともなくなるように思われます。
「大人は泣かない。泣いてはいけない」という考え方にとらわれています。
泣くことを我慢して、感情を殺すことが当たり前の習慣になる。
大人になるにつれて、泣く機会が少なくなっているのです。
しかし「大人は泣かない」という考え方はよくありません。
泣くことは、人にとって基本的な感情の1つ。
大人でも、悲しいことや感動したことがあれば、涙を流すものです。
泣かない大人より、泣ける大人のほうが、優しい心を持っています。
まったく泣かない生活が続くと、どうなるでしょうか。
目の周りの筋肉が衰え、涙腺の機能が低下します。
目の周りの筋肉が衰えることで、目つきも悪くなります。
心が枯れてしまい、感度の鈍い人間になってしまうでしょう。
泣くのを我慢するのは、心にも体にもよくありません。
あげくには、泣き方まで忘れてしまうでしょう。
泣くべきときに泣けない大人になる。
これは大変危険です。
感情の窓を閉ざすことは、自分の心を殺すことになる。
心の冷たい大人になってしまう。
つまり、人間性を失ってしまうのです。
だから私たちは、ときどき泣く機会が必要です。
ときどき泣く機会を作りましょう。
大人だから、泣くのを避けるのではありません。
大人だから、泣く機会が必要なのです。
泣くのは、悪いことではなく、いいことです。
ときどき泣く機会を作って、目の周りの筋肉を鍛えてください。
映画やドラマで感動したときは、たっぷり大粒の涙を流しましょう。
嬉しいことがあれば、嬉し涙を流しましょう。
悔しいときがあれば、悔し涙を流しましょう。
時には悲しいことがあれば、我慢しないで素直に泣くことも大切です。
たっぷり泣いた後は、気持ちがすっきりして、心も軽くなります。
ストレスが発散され、負の感情が昇華されるからです。
泣けば泣くほど、目の筋肉も鍛えられ、優しい目つきになります。
定期的になく機会を作っておけば、感情的な刺激によって心が潤い、優しい心が養われます。