「ああ、つらい……」
そう思ったら、気づいてほしいことがあります。
実のところ「つらい」という感覚の大半は、気のせいです。
「痛い」「疲れた」であれば、気のせいではなく、明らかな感覚です。
痛みは、体にダメージを受けることで感じます。
疲れは、血液中に乳酸がたまることで感じます。
痛みがあるなら治療が必要であり、疲れているなら休憩が必要です。
体が悲鳴を上げていますから、無理をしないことが大切です。
しかし「つらい」という感覚は、意外と曖昧です。
不確かな感覚であり、原因もはっきりしません。
心の問題であり、気分や心持ちに左右されていることが少なくありません。
不確かな感覚によって「つらい」と錯覚しています。
自分が「つらい」と思い込んでいるだけのこと。
心の中で「つらい、つらい」と繰り返していて、自己暗示の力がかかっています。
自己暗示による思い込みが生まれると、なかなか拭えません。
ネガティブに考えると、ますます気持ちが落ち込んでいき、悪循環に陥ります。
安易な思い込みで、自分の可能性を制限しているのはもったいない。
ネガティブのスイッチが入っていて、つらく感じているだけです。
心の方向が少し下向きになっているだけで、悪い方向に考えやすくなっているだけなのです。
「つらい」という心の声が聞こえたら「本当はつらくない」と考えましょう。
軽い気持ちで考えるのではなく、本気で考えることが大切です。
「本当はつらくない」と考えれば、本当にそう感じてくるでしょう。
考え方を、ネガティブからポジティブのスイッチに切り替えるだけです。
心のスイッチを切り替えると、気持ちがV字回復します。
自然と体が軽くなり、元気が出てくるのです。
時間があるなら、気分転換もおすすめです。
本を読んだり、音楽を聴いたり、外を歩いたりしてみます。
友人とおしゃべりを楽しむのもいいでしょう。
気分転換をすれば、適度なリフレッシュになって、暗い気持ちを一掃できるでしょう。
「そんな単純な話ではない」と思うかもしれませんが、一度自分の思い込みに気づいてください。
つらいのは気のせいです。
本当はつらくないのです。