執筆者:水口貴博

貧乏性を治す30の方法

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無料にがつがつしすぎない。

無料にがつがつしすぎない。 | 貧乏性を治す30の方法

日常生活では、無料で商品を入手できる場面があります。

デパートの試食コーナー。

街角で配られている試供品や無料サンプル。

カフェに置いてある無料のコーヒーミルク。

広告や販売促進の一環として、無料で提供されているサービスがあります。

こうした場面で貧乏性の人は、がつがつした態度になります。

試食コーナーがあれば、1人でいくつも食べる。

試供品や無料サンプルが配られていたら、一度に何個も受け取る。

カフェに置いてある無料のコーヒーミルクを、こっそり大量にくすねる。

もちろん無料なので経済的なダメージはありません。

「もらえるものならもらっておく」という考え方も一理あります。

また、必要に応じて適量を受け取るくらいならいいでしょう。

食品売り場で気になる食材があるとき、味見として試食コーナーを利用するくらいならいいでしょう。

気になる商品があれば、試供品や無料サンプルなど、1人分をいただくくらいなら許容範囲です。

砂糖やコーヒーミルクなど、味わいの調整に必要な程度なら問題ありません。

しかし、がつがつするのはマナー違反です。

無料とはいえ、その費用は企業側が負担しています。

原価だけでなく、人件費や製造加工費もかかっています。

1人が大量に独占すると、小さな金額とはいえ、企業側の負担を増やすことになります。

1人が多くを独占すると、ほかの人が利用できなくなり、迷惑になります。

なにより上品ではありません。

無料にがつがつするのは、まさしく貧乏性を象徴する姿。

「私はお金に執着心があります」と、恥ずかしげもなく言いふらしているようなものです。

周りからは「卑しい」「みっともない」「みすぼらしい」といった様子に見え、品位の低下につながるでしょう。

「無料でもらえるなら何でも欲しい」という、貧乏性のみすぼらしい考え方が垣間見える瞬間でもあります。

周りの人からは「一緒にいるのが恥ずかしい」と思われ、人が離れていくに違いありません。

無料で入手できるものがあっても、取りすぎるのはよくありません。

心がけたいのは、常識にのっとったマナーです。

必要なときに必要な分だけいただくようにしましょう。

試食するものなら、一口分です。

試供品や無料サンプルなら、1人分。

味を調整するなら、必要最小限です。

「もっと欲しい」という本音があったとしても、常識とマナーを重んじて、我慢するのが適切です。

あらためて考えると、無料商品をたくさん入手したところで、節約効果は微々たる程度のはずです。

小さな損得のために、人としての品位を失ってはいけません。

人から品位を奪ったら、野生の猿と同じです。

無料で入手できるものがあっても、がつがつせず、必要分だけいただくようにしましょう。

貧乏性を治す方法(11)
  • 無料で入手できるものがあっても、がつがつせず、必要分だけいただくようにする。
小さな損得は「ほぼゼロ」として考えよう。

貧乏性を治す30の方法

  1. 貧乏性の意味とは何か。
  2. 貧乏性は、自慢になることではない。
  3. 貧乏性の人は、お金に対して強い執着がある。
  4. 貧乏性を治す方法は1つしかない。
    「細かいことにけちけちせず、余裕や落ち着きを心がける」
  5. 収入が少なければ、貧乏性になるのも仕方ない。
  6. ギャンブルは、かえって貧乏性を悪化させる。
  7. 貯金は心のお守り。
    心に余裕をもたらしてくれるもの。
  8. 貧乏性と節約家は、似て非なるもの。
  9. 貧乏性を治す方法は、節約精神をやめることではない。
  10. 貧乏性を治そうとして、浪費家になってはいけない。
  11. 無料にがつがつしすぎない。
  12. 小さな損得は「ほぼゼロ」として考えよう。
  13. 貧乏だから安いものを買うのではない。
    安いものを買うから貧乏になる。
  14. 「もったいない」という口癖があると、貧乏性が目立つ。
  15. 貧乏性の人は、長期的な考え方が抜けている。
  16. 無駄遣いをしたら、後から意味づけをすればいい。
    教訓・気分転換・ストレス発散。
  17. 貧乏性の人は、生活費に「予備費」が設けられていない。
  18. 貧乏性の人は、貯金の目標金額しかない。
    消費の目標金額も決めておこう。
  19. たまには頑張っている自分にご褒美を与えよう。
  20. お金持ちをイメージするだけで、心に余裕が生まれる。
  21. 大切な人にプレゼントを贈るあなたは、素晴らしい。
  22. ご祝儀や贈り物でけちると、人付き合いの運が下がる。
  23. 貧乏性の人は、おもてなしの精神が欠けている。
  24. 見返りを求めた行動をすると、卑屈でけちけちした印象が出てしまう。
  25. 1円単位の割り勘は、スマートと言いがたいマナー。
  26. 貧乏性の人は、不要になったものでも、捨てられない。
  27. 「いつか使うかもしれない」と思うものに限って、いつまでも使わない。
  28. チャンスをつかむには、お金が必要。
  29. 貧乏性の人とは距離を置く。
    正しい金銭感覚を身につけた人と接するようにする。
  30. 心が大きいから、寄付をするのではない。
    寄付をするから、心が大きくなる。

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