貧乏性の人には、ものが捨てられない特徴があります。
単に捨てられないだけではありません。
不要になったものでも捨てられないのが特徴です。
たしかに物を大切にする姿勢は大切です。
むしろ心がけるべきです。
お金を出して買ったものなら、最後まで使い切りたい気持ちもあるでしょう。
「もったいない」「まだ使える」という気持ちは、節約家の美徳の1つです。
ぎりぎりまで使い続けるのは、素晴らしい節約精神です。
修理やメンテナンスをすれば、資産価値をある程度まで回復できることもあるでしょう。
人生を共に過ごした時間が長ければ長いほど、愛着が出て、捨てにくくなります。
思い出がたくさん詰まったものなら、古くても壊れていても、大事に持ち続けたいと思うのは当然の人情です。
しかし、もったいないとはいえ、限度があります。
貧乏性の人には、不要になったものでも捨てられない習慣が目立ちます。
ぼろぼろで穴の空いた衣類でも「まだ大丈夫」と、使い続ける。
壊れた家具も「もったいない」と、ずっと保管しておく。
動かなくなった家電でも「思い出が詰まっているから」という理由で捨てないでおく。
こうした状態となると、もったいないとはいえ、限度を超えています。
ものを捨てずに取っておいたところで仕方ありません。
ものを捨てない状況が続くと、部屋が倉庫になります。
使い古した衣類を捨てずに着続けていると、身だしなみがみすぼらしくなるでしょう。
使用頻度が一定回数を超えると、汗や垢が取れにくくなって不衛生です。
壊れた家具を使っていると、けがや事故の原因になります。
壊れた家電を使っていると、出火や感電に発展する可能性もあります。
物を大切にする精神は素晴らしいですが、かたくなに執着していると、行動のフットワークも悪くなります。
物を捨てる習慣を身につけましょう。
不要になったものは、潔く捨てる。
物としての寿命を迎えたら、惜しい気持ちを振り払い、潔く捨てることも大切です。
消耗品であるかぎり、いつか物としての寿命を迎えます。
たとえ思い出が詰まっているものであっても、思い切って捨てたほうがいい場合があります。
「今までありがとう」と感謝すれば、手放しやすくなるでしょう。
一度に捨てるのが心苦しいなら、古い順なら捨てやすいのではないでしょうか。
物を捨てることは、幸運を呼び込む作用があります。
不要なものを捨てると、物理的に空きスペースができて広々とします。
捨てるから、新しいものを受け入れやすくなります。
部屋に余裕ができることで、気持ちにもゆとりができるでしょう。
生活が軽くなった分だけ、心も軽くなります。
持ち物が減れば、掃除の手間も減って快適です。
身も心も軽くなれば、行動力が出てくるようになるでしょう。
新たにやって来る幸運をイメージすれば、執着心から解放され、不要になったものを捨てやすくなるはずです。